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吉本興業で35年!竹中イサオの“泣く子も笑う”処世術-Vol.3
お笑いの総本山、吉本興業のプロデューサー生活13,000日、5,000人の吉本芸人と渡り合った竹中イサオの処世術コラム。社内外、業界内外からの悩みや疑問、提案に対してボケとツッコミでビシビシ返していきまっせ!
竹中 功(たけなか いさお)
1959年大阪市生まれ、吉本興業で約35年間タレント養成やイベント・映画製作を担当。数々の謝罪会見をこなした「謝罪マスター」でもある。
相談:「東京で勤務中です。地方で働いてみたいのですが、アドバイスをください!」(東京都のWさん)
地方で働いてみたい? それなら、行ったらええやん!
思い切れないのはなぜ?
そこをしっかり考えることが大事やで。家族にも相談しよう。
地方に行きたい理由が何なのか、もう1回考えてみようや。
地方にあって東京にないもん。東京にあって地方にないもん。どっちにもあるもん、そしてどっちにもないもん。実際に書いて並べてみようや。こういうものの「可視化」もええもんよ。自分の頭の中が少し見えてくる。
東京には渋谷・新宿・六本木・東京ディズニーランド(実際には千葉やけど)がある。
「オシャレ」。何でも手に入る。グルメ天国。どこでも電車で行ける、電車の本数が多い、色んな国の外国人に出会える。有名芸能人に会える・・・!?
それとも一流の技術者やクライアントに出会える。スキルが磨ける。仕事の単価も高く、スキルが高ければそれだけ稼げる・・。こんなところかな?
でも東京にも良くないところもある。
人間が多いし、うるさい、空気が悪い、給料は確かにええけど物価も高い。緑や自然が少ない、満員電車通勤の時間が長いし、痴漢に遭う・間違われるリスクも高い。子育てには向いていない。家族三世代が一緒に住まうなどは不可能に近い・・・。
ひとつの見方やけど、地方はこの東京の例の真逆があるといえる。地方には渋谷も新宿もないし(たまに〇〇銀座はあるけどね)、電車もあまり来ない。
でも空気はきれいやし、自然にすぐに触れられて、子育てにも向いている。
ほら、あるもんないもんが見えたやろ!
一方で、思い切れない理由も分かるよ。東京から離れたら奥さん・旦那さんに離婚される?親から勘当される?それは一大事かも?
どんなに説得してもリスクが大きいようなら地方には行かないほうがいいかも。
でもそれでも、行く・行かないを決めるためには、やっぱり自分にとって何が一番大事かをよく考えて見極めることやと思う。
吉本興業では5年前から「住みます芸人」と言うて、大阪や東京の芸人を国内47都道府県の各地に芸人が移り住んで「お笑い」活動をしている。最近では「住みますアジア芸人」と言い、台湾・タイ・インドネシアなどに移り住み芸能活動を行っている。
そもそも「芸能」はその土地、その地域で育まれるものだという考え方から、人の多い大都会中心での開発から、地方での開発・発信に移行させた。地方に芸人の活躍の場を求めたもんなんよ。これはマーケットの新規開拓にもなるねん。ある県に行った芸人は大阪時代のギャラが10倍以上になったと言ってたわ。ギャラが10倍になるということは10倍の人数を笑わせたのと、面白さが10倍になったとも言えるんよ。
いい意味で地方には伸びしろがイッパイあり、快適に働けたということやと思うわ。
あと、むっちゃむっちゃ手前味噌やけど、あなたがエンジニアなんだったら、LASSICに応募してみたら?(笑)
LASSICいう会社は、「IT×地方創生」を合言葉に、東京の仕事を地方に移管してる。つまり、東京の仕事を地方にいながらにしてできる。将来は全国に50拠点を目指しているから、東京や、今あなたが住みたいところだけでなくて、他の地域でも働けるかもね。もちろん、「らしくの実現をサポートする」。これが企業理念だから、ここに共感してくれたらの話しやけど!
あんまり頭で考えてばっかりでワケがわからなくなったら、最後は感じたままに、動いてみるのがええよ。
多くの経験を重ねるのはええこっちゃと思う。
もちろん会社や組織の論理があるから好き勝手には異動はできひんけど、何にでも夢と誠意を持って立ち向かえば、道はきっと拓けてくる!
ボクは35年以上、ほとんどは大阪と東京で働いてたけど、数年間、仙台や会津若松にも住んでた。そのボクに言わせたら「どこにおっても仕事も家族も大切にして、シッカリ働いたもんが勝ち」。
大事な人生、どこで働くかやなくて「楽しい仕事と陽気に働ける会社」、ここが肝やと思うけどね!
一回きりの人生、考えてから走るか!走ってから考えるか!どっちやねん!?