テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1077名

調査対象:2020年9月1日〜9月4日

2020年、突如として巻き起こってしまった新型コロナウィルスの大流行。いきなり変わってしまった生活のなかで、仕事のスタイルも大きな変化が起きようとしています。『テレワーク』や『リモートワーク』と呼ばれる就業スタイルもそのひとつ。

ですが、どちらもオフィスを離れて仕事をするスタイルでありつつ「どっちがテレワークで、どっちがリモートワークだっけ?」「どう呼べばいいかわからない!」と混乱する方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、今回はリモートワークとテレワークという言葉をどのようなシチュエーションで使い分けているのか、アンケートで意識調査を行ってみました。

実際にはほぼ同じ意味!? 意外な『仕事スタイル』の認識とは

今回のアンケートで設定した問題は2つ。1つめは『主に自宅で仕事をする形態をあなたはなんと表現されますか』、もうひとつは『オフィスに出社せずに仕事をする形態をあなたは主になんと表現されますか』というもの。

どちらも同じ質問だと思われるかもしれませんが、1つめは就業場所を自宅に限定したもの、2つめはオフィス以外ならどこでも……といったニュアンスの違いがあります。では、結果はどのようになったでしょうか。

Q.「主に自宅で仕事をする形態」をあなたは主に何と表現されますか?
テレワーク・リモートワークの現状
Q.「オフィスに出社せずに仕事をする形態」をあなたは主に何と表現されますか?
テレワーク・リモートワークの現状

最も多い回答結果となったのは『在宅勤務』で、どちらの質問においても40%をこえる数字を叩き出しました。

続いて『テレワーク』がどちらも27%以上を越える結果に。逆に『リモートワーク』は自宅で仕事をする場合には13.24%、そうでない場合は20.74%と、場所を限定しないアンケートのほうでは少し上回っていたようです。『在宅勤務』という回答が圧倒的ではありますが、こちらを除くのであれば、テレワークは『自宅での仕事』、リモートワークは『オフィス外での場所でする仕事』という認識になりつつあることがわかります。

ですが『在宅勤務』が圧倒的にトップ。つまり、日本においては40%以上の人が『会社以外で働く』=『自宅で仕事をする』という認識をしていると考えて相違ないでしょう。

そもそも、テレワークやリモートワークというのは、どちらも「remote」や「tele」といった「遠く」という英単語と「work(働く)」が合わさってできた造語です。広い意味では自宅以外の場所、たとえばカフェやファミレス、極端な話をすればリゾート地のビーチで優雅に仕事をする、というのもテレワーク・リモートワークと呼んでも問題はないはずです。

にも拘わらず『在宅勤務』と呼ばれることが多い理由については、おそらく日本でテレワークやリモートワークといった考え方が爆発的に広まったきっかけが、新型コロナウィルス流行の影響という背景があったからではないでしょうか。

会社へ行くのも困難な状況で、自宅で巣ごもりをしなければならない……そんな状況のなかで、わざわざカフェに出かけてノートパソコンを広げることはほとんどありません。そういった状況が、オフィス外で仕事をする=自宅で仕事をする=在宅勤務というイメージを作り出したと推測できます。

新しい仕事様式が生み出すものとは?自分のいる場所がオフィスに変わる

オフィスの外で働くというスタイルは現状において『在宅勤務』や自宅での仕事というイメージが定着しています。ですが、結果的にこのようなスタイルが広まったことで「実は会社にいかなくても仕事はできる」という可能性に気づいた人も少なくはありません。

現在、仕事の中心は東京や大阪といった大都市に集中していますが、それは人口の東京一極集中や地方の衰退といった数々の問題を生み出しています。今後『出勤の必要がない仕事スタイル』が一般化していけば、そういった問題にも一石を投じることができるかもしれません。

その第一歩として、新型コロナウィルス終息後はオフィスの外、可能であれば自宅の外で仕事をしてみてはいかがでしょうか。そう、例えば……常夏の島の熱い太陽の下で、海風を浴びながら優雅にカクテルを口にしながら——。もっとも、そんな状況で仕事になるかならないかは、あなたの自制心にお任せします!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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