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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1066名

調査対象:2022年9月30日〜10月1日

新型コロナウィルスの流行をきっかけにリモートワークやテレワークが広がり、新しい働き方が社会にも定着しつつあります。そんな状況のなか『オンライン飲み会』というコミュニケーションが流行したのも記憶に新しいかと思います。ですが、外食の制限や少人数での飲み会などが社会的にが解禁されている現在において『オンライン飲み会』は今でも行われているのでしょうか? テレワークのように定着した、と言い切るには少し疑問が残るのも確かです。そこで、今回は現状の『オンライン飲み会』の需要、そしてアフターコロナの飲み会について考察をしてみました。

オンライン飲み会の流行はすでに過去!?

『オンライン飲み会』という言葉や様式は、新型コロナウィルスが流行した2020年には流行語大賞の候補のひとつになるほどの人気があったのは確かです。その理由として、外出ができない状況で手軽に仕事以外の場でのコミュニケーションをとることが可能というメリットが大きかったと言えるでしょう。そのため、当時は『オンライン飲み会』専用のボイスチャットツールやWEBサービスなどが多く立ち上がったようです。

さて、それから3年。現在の状況において『コロナ収束後に飲み会をする場合、どのように参加したいですか?』というアンケートをとった結果、以下のような調査結果があがってきました。

Q.コロナ収束後に飲み会をする場合、どのように参加したいですか?

「飲み会に参加しない」という選択肢を除き、最も多かったのは「対面で同僚や友人と飲みに行く機会を増やしたい」の22.7%、続けて「少人数であれば飲みに行く機会を増やしたい」の19.5%と、4割強の回答がオフラインでの飲み会を希望する結果となりました。対して積極的に『オンライン飲み会』を選択する回答は全体の10%にも満たない結果となっています。アンケート結果をみる限り、どうやら『オンライン飲み会』という文化は特に定着することなく流行が去ってしまったようですね。

では、どうして『オンライン飲み会』は廃れ、以前のような対面での飲み会が支持される形になったのでしょうか?

臨場感のあるコミュニケーションが求められている?

飲み会の形式が以前のような形に戻ることが支持される状況を考察するにあたり、今回は「テレワークのデメリット」についてのアンケート調査結果に注目をしてみました。その結果は以下のようになっています。

Q.テレワークのデメリットは何ですか?

このなかで着目したのが「上司・同僚とのコミュニケーションが減った」という回答です。たしかに仕事がオンラインに移行し、テレワークによる業務が仕事の中心になっていけばアンケート結果のように上司や同僚とのコミュニケーションが難しくなってしまうかもしれません。きちんと対策をすることで、家にこもる必要がだんだんと減っていった今では、やはりオフラインでの対面や交流を求める声が多くなってしまうのも仕方のないことなのかもしれません。その一方で飲み会そのものが必要ないのでは? という意見もあるようです。

飲み会に参加したくないという声も多数

もう一度飲み会に関するアンケートに目を向けてみると、実は最も多い回答が「飲み会には参加しない」というものでした。多様な理由はあるでしょうが、コミュニケーションの手段=飲み会という考え方だけでなく、コロナ流行を経て、それぞれにあったコミュニケーションの形が求められる社会に時代がシフトした結果なのかもしれません。

今回のアンケート調査の結果を振り返ってみると、あれだけ流行した『オンライン飲み会』はほとんど需要が喪失し、コロナ流行以前のような対面式の交流を求めているということがわかりました。新型コロナウィルスの脅威は完全に去ってはいないものの、以前のような活気が街に戻りつつあるなかで、制限されていたコミュニケーションの機会を持ちたくなるのは自然な流れでしょう。

ですが、まだコロナウィルスの脅威が心配であったり、そもそも飲み会が苦手な方がいたりと、飲み会へ参加することに対して前向きではない方も多くいらっしゃいます。コミュニケーションの手段が多種多様な形になった現代、飲み会への参加についても個人の判断を尊重し、そもそも飲み会の存在そのものの在り方を考える必要が出てきたのかもしれません。

さまざまな形で復活してきたアフターコロナ後の飲み会。顔を突き合わせて、コミュニケーションを交わしつつ、仲間同士の結束を強くしていくのは嬉しく、楽しいものです。とはいえ、まだまだコロナの渦中。あまりハメを外しすぎないようご注意を。また、当然のことですがアンケートの回答の一部に見られた「一気飲み」をはじめとしたハラスメント行為や飲み会への参加を強要することはもちろん言語道断です。

ルールとモラルを守って、楽しく交流を深めてくださいね!

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

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