2024年7月16日
オンライン会議で「顔出し」する?しない?今どきのWeb会議の常識、非常識
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1044名
調査対象:2023年11月10日〜11月13日
テレワーク(リモートワーク)と、それに伴うオンライン会議(オンラインミーティング)の浸透。新しい働き方として定着してきています。一方で、リモートハラスメントといった言葉も注目を集めてきています。
例えば、オンラインミーティングで、カメラをオンにする「顔出し」についてはでしょうか?就業時間なのだから、顔出しは当然だと考える人もいるかもしれません。しかしながら、その考え方は要注意。Web会議の顔出しを強制すると、パワハラと受け取られる可能性もあるのです。
そこで今回は、テレワークをされているみなさんが、オンラインミーティング中に顔出しをしているのかを調査してみました。
顔出しする人は多いが、会社によってはルールが決められていることも
テレワーカーのみなさんに、「オンラインミーティング中に顔出しをしているか?」という聞いた結果は下記の通りです。
最も多いのは「場合によってはする」の36.78%。
続いて「する(14.08%)」「会社の方針で顔出ししなければならない(6.61%)」となり、顔出しする割合は合計で57.47%。過半数のテレワーカーがオンラインミーティングでは顔出しをしているという結果になりました。
逆に「ほとんどしない(11.11%)」「しない(28.64%)」「会社の方針で顔出しをしてはいけない(2.78%)」と、顔出しはしないという人も一定数いる様子。
「会社の方針で顔出しをする・しないが決められている」と答えた人の割合が9.39%という結果にも注目です。
年齢、性別で顔出しする割合が異なるという結果に
上記の結果を受けて更に分析を進めていきましょう。
「顔出しをする」と答えた方に、男女の差はあるのでしょうか?
「顔出しする(会社の方針で必ず顔出しをしなければいけない、する、場合によってはする)」と答えた方の、男女それぞれの割合は、男性が65.13%、女性が49.71%でした。
そのうち「(顔出し)する」と答えたのは男性が16.86%、女性が11.37%。
「場合によってはする」と答えたのは男性が40.61%、女性が32.76%という結果になりました。
どうやらオンラインミーティングにおいては、男性の方が顔出しする割合は高いようです。
女性の方が、身だしなみや画面映りなどを気にするのかもしれません。
次に、年齢による違いがあるのかどうか見てみましょう。
顔出し「する」と答えた方が最も多いのは、60代の18.54%でした。
逆に顔出し「しない」という答えが最も多くなったのは、20代の15.46%。
「場合によってはする」と答えたのが最も多かったのは、30代の43.40%という結果に。
60代という比較的高齢なワーカーが、明確な意思で「顔出しする」と回答した一方で、20代のワーカーは「顔出ししたくない」という意思を持っているようです。
「場合によってはする」との答えが多い30代の方々は、リーダーや管理職などを任されるようになる年代です。
オンラインミーティングもコミュニケーションのひとつ。声だけではなく、表情や仕草、顔色など目で見える情報によって、相手のモチベーションや体調なども、より正しく把握できるようになります。
管理職として、必要に応じて多くの情報を取り入れられるように対応しているのかもしれません。
円滑なコミュニケーションのため、カメラオン派もオフ派も歩み寄りを
オンラインミーティングで顔出しをすることには、コミュニケーションがより円滑になるという大きなメリットがあります。
一方で、全ての場面で顔出ししなくてはならないとなると、ストレスに繋がる可能性もあります。
もし、会社として、あるいは上司として、顔出しを推進したい場合には、顔出しの必要性やメリットを伝えつつ、「この会議はカメラオンにする・この会議はカメラオフでOK」と会議ごとに分けたり、「午前中はカメラのオン・オフは自由」と時間で区切ったりするなど、柔軟性を持ったルールを作ることもおすすめです。
顔出ししたくないという方も、そのようなルールがある場合には、ルールが定められた背景を考慮しつつ、顔を見てコミュニケーションをするメリットも有効に活用してはいかがでしょうか。
テレワークが浸透していくにつれ、ルールやマナーも進化していくもの。
顔出しについても、うまく活用することで、意義のあるミーティングにしていきたいですね。
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