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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名

調査対象:2021年8月30日〜8月31日

コロナ禍が原因になり、日常には様々な変化が訪れています。そんななか、ワーカーのみなさまが東京を離れて地方へ移住を始めているとの噂を耳にしました。たしかに、いまテレワークが急速に広まっており、以前の調査では下記のようにワーカーのみなさまの30%以上が完全テレワークに切り替えたとの回答をいただきました。

Q.現在のテレワーク頻度を教えてください。

出勤の必要がなければ土地代や家賃の安い地方へ移住して、オンラインで仕事をする……という生活もアリかもしれません。ですが、本当に地方移住の希望者がそんなに増えているのでしょうか? 今回はそんな移住を希望するワーカーについてアンケート調査を行いました!

ワクチン接種後に移住を考えている?

今回はワーカーのみなさまを対象に「新型コロナワクチン接種後に引っ越すとしたらどこがいいですか?」というアンケートを実施。その結果は下記のようなものとなりました。

Q.新型コロナワクチン接種後(新型コロナ流行終息後)に引っ越すとしたらどこがいいですか?

◆今住んでいる場所(引っ越さない)
男性47%/女性54.9%

最も多かった回答は引っ越しをすることなく、今の環境を維持するという回答でした。たしかに、新型コロナウィルスはもちろん社会情勢が刻一刻と変化するなかで、思い切って環境を変えるというのは冒険かもしれません。

ですが、約半数の方が引っ越さないという回答を出すなかで、もう半数のみなさんはいずれかの場所への移住や引っ越しを想定された方もいらっしゃるようです。それらの回答を分析すると以下のような結果になりました。

◆都心から少し離れた郊外
男性25.2%/女性17.8%

男性からの引っ越し希望で最も多かったのは、都心から少し離れた郊外という回答でした。通勤をしていたころは都心から少し離れてしまうと電車に長時間揺られながら出勤をしなければならないというハードルがありましたが、徐々にテレワークが広まっていきつつある現在では、人ごみから離れた郊外でゆったり暮らしながら仕事をするという生活もひとつの選択肢になるかもしれませんね。

◆東京都内
男性13.8%/女性19.9%

女性からの回答で支持を集めたのは、男性とは逆に東京都内という回答です。たしかに、いくらテレワークで出勤をしなくていいとはいえ、都内の便利さに慣れてしまうと都心から外れた場所では少し不便かもしれません。

◆都心にギリギリ通勤圏内の地方
男性13%/女性7.2%

ギリギリで都心に通勤できる千葉県や埼玉県などといった場所は都内に比べて家賃が安く、家が広くなるのが最大の魅力。ですが、土地が広いぶん東京都内よりも施設は少ないことや、通勤がある場合には交通費が都内よりもかかってしまうこと、そもそも交通の便が良くない可能性など、様々な問題が発生する場合も。もし「ギリギリ」の場所へ引っ越しを検討されている場合には、書類だけでなく自分自身で現地を視察しながら検討したほうがいいのではないかと思います。

◆東京以外の大都市圏
男性11.9%/女性9.6%

近年、開発が進む大宮や船橋などといった都内に近い都市のほか、大阪や福岡といった地方の大都市へ引っ越しを検討されている方もいらっしゃいます。開発が進み、家賃のわりに東京と同じくらい住みやすかったり、場合によってはオフィスの支社ビルがあったりと、都内ではなくても不便ではない……といった場合もあるようですね。

また、前述したように生活も決して不便ではないので、条件が整えば一番暮らしやすい移住のパターンになるのではないでしょうか。

◆都心に通勤は難しい地方
男性9.8%/女性4.7%

テレワークへ移行した場合は都心を離れ、地方に移住をするという選択肢もないわけではありません。都心では決して味わえない自然や広い家などは大きな魅力です。ただし、地域によっては車が生活上で必須になっていたり、雪や台風などといった自然の脅威に対応する必要があったり、そもそもインターネットの接続環境が悪く、テレワークが難しいという可能性もないわけではありません。こちらも十分に調べてからの移住を検討をした方がよさそうです。

◆海外
男性2.5%/女性3.7%

最もハードルが高くなる移住パターンですが、海外を飛び回りながらのビジネスといえば、あこがれの的になることも多い職業です。テレワークを使えばそれも可能になるかもしれません。もっとも、ここまでくると通勤以前に言葉や文化の違いなどといった壁が立ちはだかるのも事実。とはいえ、あこがれているのならチャレンジしてみるのもいい機会……かもしれませんよ?

将来的には都内一極集中が解消されるかも?

調査の結果、アンケートに答えていただいた約半数の方が「引っ越しをしない」という選択肢を選ばれましたが、半数の方は多少なりとも移住を検討している方がいらっしゃるということがわかりました。

現在の日本においては、ビジネスの中心が東京にあるため人口の一極集中化が問題になっています。ですが、新型コロナウィルス流行とともに通勤がテレワークに切り替わったことから「都心に暮らして出勤をして仕事をする」というスタイルから「地方へ移住してテレワーク時々都内へ」といった働き方も選択肢にあがるなど、わずかながらも変化が起き始めています。今よりもテレワークや地方の開発といった要素が大きくなっていくにつれて、東京の一極集中化は今後解決に向かっていくのかもしれません。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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