2022年1月31日
コロナ禍で飲み会はどう変わる? 新型コロナ流行前後の変化を比較
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1035名
調査対象:2021年8月30日〜8月31日
いっしょに仕事をするメンバー同士のコミュニケーションを図る目的で、あるいはクライアントとの関係を親密にするために開かれる飲み会。日本におけるビジネスでは一種の作法として重要視されるほどビジネスの上で大切なものとなっていました。ですが、近年の新型コロナウィルス流行に伴い、会食が難しい世の中に変化してきました。
そこで、今回はテレワーカーのみなさまを対象にアンケート調査を行い、コロナ禍において飲み会という文化がどのように変わったのかを調べていきます!
コロナ前に飲み会はどれくらいやっていた?
まずはテレワーカーのみなさまに、新型コロナウィルス流行以前は飲み会をどれくらいの頻度で行っていたのかをアンケートを取ってみました。
テレワーカーのみなさまの回答で最も多かったのは「飲み会には参加しない」という意見でした。また、参加する場合でも多かったのは、数か月に一回程度という意見が多かったようです。
それでは、そんなテレワーカーのみなさまが新型コロナ流行後には飲み会の頻度はどう変わったのでしょうか。そちらについてのアンケート結果は下記の通りです。
「飲み会に参加しない」という回答が倍以上に増えました。「数か月に一度」「月に一度」という回答も、かなり数を減らしているようです。理由としては、このアンケートの回答をいただいた時点ではコロナワクチンが普及する前だったため、会食は自粛しなければいけない環境だったことも主な原因になっていると考えられます。
ですが、現在ではワクチンがある程度ひろがり、ウィルス流行の波も以前よりは落ち着いている状況にあるでしょう。このような状況がしばらく続き、終息と呼べるような状態になったら飲み会の頻度はどう変わっていくのでしょうか。
そこで、コロナ流行収束後は流行前の頻度に戻したいのかという点について年齢別にアンケートを取ってみました。その結果は以下の通りです。
20代、50代、60代は「頻度を戻したい」「どちらかといえば頻度を戻したい」と回答した方があわせて4割を超えました。
30~40代と比較し、20代、50代、60代は飲み会の頻度を元に戻したいと回答された方の割合が多く、その理由として次のことが考えられます。
20代は新卒をはじめとした若手層ということもあり、社内外問わずに人間関係構築を必要としている層です。飲みニケーションを利用して同僚や上司との関係性を深めたいという方が多いのではないでしょうか。また、同じように50代~60代は、飲みニケーションが盛んだった世代ということもあり飲み会に抵抗が少ない、もしくは仕事の一環と感じている方が多いのかもしれません。
一方、30代~40代はすでにある程度の人間関係が構築されている場合が多いこと、また子育て世代に該当することから、コロナ禍で飲み会がなくなり家族と過ごす時間が増え、今後もその時間を確保したい、プライベートを優先したいという考えが影響しているのではないでしょうか。
飲み会の在り方も多様化していく
今回のアンケート調査の結果から、コロナの流行前と比較し、「飲み会に参加しない」という考えの方が増えていることがわかりました。飲み会参加による感染リスクを避けるためと推測されます。また、流行終息後も「飲み会の頻度を戻してほしくない」と考えている方も3割以上にのぼり、特に30~40代は慎重姿勢のようです。
テレワークの広がり、新型コロナの流行によって「飲み会」に対する考え方にも変化が生じつつあります。仕事上のコミュニケーション促進を目的とした飲み会を必要と感じる方もいれば、そうでない方もいる。コロナ禍によってそれが浮き彫りになったのではないでしょうか。終息後は、世代ごとの傾向や、個人の考えを踏まえ、飲み会の在り方をそれぞれの企業、組織に最適化することが求められているのかもしれません。
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