テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1044名

調査対象:2023年11月10日〜11月13日

働きやすい会社に選ばれる要素って、なんでしょうか?

その中の一つとしてリモートワーク(テレワーク)が挙げられる時代になってきました。ですがアフターコロナの今、再び「オフィス出社」に回帰しつつある企業も増えてきたようです。

今回は、リモートワークのために整備された環境や制度は現在どうなっているのかを調べてみました。

環境の整備は少しずつ前へと進んでいるようです

今回は「2023年以降、会社のリモートワーク環境の整備はどうなりましたか?」というアンケートを行いました。結果は下記の通りです。

Q.2023年以降、会社のリモートワーク環境の整備はどうなりましたか?

「コロナ禍中と比較して設備・機器、制度ともに変わらない」が33.3%と、最も多い回答でした。アフターコロナとなった今でも、リモートワークの環境を維持し続けている職場は多いようです。

その後は「コロナ禍中と比較して設備・機器の環境、関連する制度とも力を入れて整備している(18.0%)」「コロナ禍中と比較して設備・機器の環境の整備には力を入れているが、関連する制度は変わらない(15.2%)」「コロナ禍中と比較して設備・機器の環境は変わらないが、関連する制度には力を入れて整備している(12.4%)」と続きます。
45.6%の職場が、リモートワーク環境の整備を前向きに進めているようですね。

とはいえ「設備・機器は変わらないが、制度はコロナ禍前に戻った」と答える方が9.2%、「設備・機器、制度ともにコロナ禍前に戻った」と答えた方は11.9%でした。
合計すれば21.1%の職場において、オフィス回帰の流れが進んでいるようです。

大半の職場が、コロナ禍を機に何らかの形でリモートワーク導入を行い、それをさらに推進しているわけですから、コロナ禍がもたらしたリモートシフトへの影響は大きなものだったことが分かります。

今後、ますますオフィス回帰が進むのか、それともリモートワークの導入が進むのか。動向が注目されますね。

リモートワークと会社への愛着の関連性は?

ところで、リモートワークでは、会社に出社することがない、もしくは出社頻度が減ります。その場合、会社への愛着はどうなるのでしょうか?
続いて「リモートワーク環境の整備と会社への愛着の関連性」についても調べてみました。結果は以下の通りです。

リモートワーク環境の整備と会社への愛着の関連性

この図を見てみると、「リモートワークをすることで愛着が高まった」と答えた層が勤めている会社は、設備や機器などの環境や、関連する制度の整備をともに進めていることがわかります。割合で見れば31.5%と、かなり大きな数字が出ていますね。

対照的に、環境・制度ともにコロナ禍前に戻ってしまった会社に勤めている層の、実に39.0%もの人が、「オフィス勤務が再開したことで愛着が下がった」と回答する結果に。

一般的に、「リモートワークでは会社に愛着が湧かない」「オフィスで職員同士が直接顔を合わせるほど、会社への愛着も湧きやすくなる」というイメージもありますが、意外なことにそうとも言えないことが分かりました。

リモートワークが「会社への愛着」=「働きやすい会社」に影響する

今後の少子高齢化・労働力不足の流れや、それに伴う採用難易度の高まりを見据えると、新たな人材採用だけでなく、いまいる社員に対して、「会社への愛着が湧く」=「働きやすい会社」としての価値提供をすることも非常に重要になってくるのではないでしょうか。

合計すると70%もの人がリモートワーク可否によって会社への愛着が増減するというこの調査結果からは、リモートワークが労働力の維持にも有効活用できることが示唆されます。

リモートワークの導入は簡単なことではありませんが、出社回帰を目指す企業も、将来の労働力確保のためには、リモートワーク導入について再度検討する必要があるかもしれません。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
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