テレワーク・リモートワーク総合研究所

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記事の調査概要

調査方法:インターネット調査

調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1001名

調査対象:2024年4月26日〜4月30日

私たちは豊かで便利な現代社会に暮らしています。
ですがその一方で、便利になればなるほど多くのストレスを抱え込むことにもなりました。

インターネットやスマートフォンの普及は、情報へのアクセスを容易にしてくれた反面、情報過多による疲労感や、SNSでの人間関係によるストレスを生み出しました。
常に時間に追われるような感覚や、人間関係に起因する心理的な負担も、現代社会特有のストレスと言えるでしょう。

便利な技術が私たちの暮らしを効率化し、快適にしてくれる一方で、その恩恵を享受するためには変化に対応し続けなければいけないのです。
ですがもちろん、変化は悪いことばかりではありません。
変わることでストレスが生まれることもあれば、軽減されることもあるでしょう。

社会が変わり続ける中で、労働の形もまた大きく変化しました。
新しい働き方として定着したリモートワークですが、オフィスに出社しないという働き方が普及したことで、軽減されているストレスもあるのではないでしょうか?

今回は「リモートワークの際にオフィス出社時と比べて感じなくなったストレス」について調査してみました!

通勤時間は最大のストレス。リモートワークなら軽減できる?

ワーキングパーソンのみなさんに、「リモートワークの際に、オフィス出社時と比べて感じなくなったストレスは何ですか?」と聞いた結果は下記の通りです。

Q.リモートワークの際に、オフィス出社時と比べて感じなくなったストレスは何ですか?

実に7割以上の人が「通勤のための移動のストレス」を感じなくなったと答えています。
現代社会において、満員電車はまさにストレスの象徴。

リモートワークでも問題なく業務を行うことができるなら、毎日わざわざ混雑した電車になんて乗りたくないというのは当然の心理なのかもしれません。
2位に選ばれた「人間関係のストレス」が34.2%と、1位と大きく差があることからも、いかに通勤時間がワーキングパーソンにとっての負担となっているかがわかりますね。

続いて、この結果を男女別に分析してみましょう。

Q.リモートワークの際に、オフィス出社時と比べて感じなくなったストレスは何ですか?(男女別)

このグラフを見たところ、男女とも大きな順位の変化はありませんでした。
ですが全体的に、女性は「ストレスを感じなくなった」と回答している割合が大きいことがわかります。

特に注目すべきは「身だしなみを整えるストレス」と「オフィスでの不快なニオイのストレス」の数字です。その数、なんと男性の2倍!
この他「集中したいときに話しかけられる」「温度・空調」によるストレスも、男性と比較して2倍に近い回答率となっています。
どうやら女性は、人間関係まで含めたオフィスの環境に強いストレスを抱く傾向が強いようです。

比較してみると、男性は「商談・打ち合わせなどの移動ストレス」を女性よりも強く感じています。他にも「打ち合わせに時間をとられるストレス」や、発言内容や業務内容が曖昧になっていることが心理的負担となっていたようです。
考えてみれば、後者も「正しい発言や業務を確認するために時間がかかる」ことがストレスだと言えます。男性にとってオフィス出社で最も負担だったのは、無駄に時間をとられることなのかもしれませんね。

単に仕事の問題だけではなく、家庭との関わりや人間関係など、働く上では様々なストレスがのしかかります。
従業員のパフォーマンスを引き出すためには、オフィス出社だけではなく、柔軟な働き方を模索していく必要があるのかもしれませんね。

リモートワーク導入で、従業員のストレス軽減を!

オフィスという環境にはわずらわしい人間関係や不快なニオイ、様々な雑音など、従業員の心身に負担をかける要因が潜んでいます。
働き方改革が進む中で、リモートワークは単に業務形態を変化させるだけではなく、従業員のストレスを軽減し、企業価値を高めるための重要な方法のひとつです。
リラックスできる環境で、自分のペースで仕事に取り組むことで、集中力を高め生産性を向上させることができるでしょう。

リモートワークは、仕事とプライベートの時間を区切りやすく、ワークライフバランスを実現しやすい働き方でもあります。
望んだ場所で働けることはモチベーションの維持にも一役買いますし、ストレスが軽減されれば従業員は「この会社で働きたい」と強く感じるようになるはず。離職率も低下し、企業側にとっても採用コストを削減することが可能です。

また、就職・転職活動を行っている求職者の視点から見ると、リモートワークを導入しているかどうかは「求人に応募するかどうか」を判断する基準のひとつとなりつつあります。
できるだけ多くの従業員が、のびのびと活躍できる場所を整えることで、採用活動において他社との差別化を図ることができるかもしれません。

リモートワークの導入には当然コストも必要ですが、企業にとって重要な投資でもあると言えるでしょう。
できる限りストレスを軽減することで企業価値の向上に繋がり、社内外に「この会社で働きたい」と強く訴えかけることができるはず。
働き方は千差万別。それぞれに合った働き方を提供できるよう、企業側はできるだけ働き手にストレスを与えることのない職場作りを心がけていくと良いでしょうのではないでしょうか。

影山綾子

影山綾子

\記事のエビデンスとしてイラストやグラフを転載OK/

・ライター、メディア、新聞社の強い味方

・在宅勤務に関する情報発信メディア:テレワーク
・リモートワーク総合研究所
・年4回の市場調査。ご要望に合わせて設問の用意可能。

・運営:株式会社LASSIC(ラシック)

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