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2016.07.04 事例紹介

「ロボット病棟プロジェクト」スタート!

鳥取医療センターとLASSIC、
ロボットを活用した認知症治療病棟づくりの共同プロジェクトを開始

株式会社LASSIC(ラシック)(本社:鳥取県鳥取市、代表取締役社長 若山幸司、以下LASSIC)は630日、独立行政法人国立病院機構 鳥取医療センター(所在地:鳥取県鳥取市、院長下田光太郎、以下鳥取医療センター)と共同で、ロボット技術等を活用した認知症治療病棟づくりを進めるプロジェクトを開始することを発表いたしました。

 

■プロジェクトの概要

鳥取医療センターが新たに運営する認知症治療病棟において、IT技術、IoT技術、ロボット等のAI技術を活用した省力化・効率化・代替化・客観化、その他様々な活用方法の提案・検討を行い、深刻化する少子高齢化社会、医療従事者不足に対応する地域医療の支援を目指します。

また、事業推進にあたっては、「オープンイノベーション形式」を採用し、国内外のベンダーより広く知見を集めて課題解決にあたり、より高いレベルでの業界・社会貢献を目指す所存です。

 

■プロジェクトの目的

1.患者ケアの向上、家族安心の向上
2.医療スタッフES向上
3.オープンイノベーションによる業界・社会への貢献

 

■各技術活用について検討する例(あくまで例であり、具体的には今後検討してまいります)

ITIoT技術を使った医療業務の効率化
・感情解析技術を活用した客観的な感情状態の把握
・ロボットによる患者様の心のケア

 

■体制図

robot_3

 

■本件の背景 ~増え続ける認知症患者数と、深刻な医療従事者、介護職員不足~

2025年に団塊の世代が後期高齢者となり、認知症患者が全国に700万人、800万人になると推定されています。鳥取県の人口を60万人として人口比率から推定すると県下の認知症患者は約4万人となり、鳥取県の3地域ニ次医療圏の人口比から県東部の認知症患者は16,000人となります。すなわち、一万人以上の認知症患者を東部医療圏だけで診て行かなければなりません。一方で、鳥取県、とりわけ東部では、医師、看護師、医療者不足はすでに慢性化しています。

国は、これらの認知症患者に対応するために新オレンジプランを作成し、地域で認知症高齢者を診ていくシステムを構築しつつ、様々の施策を執り行っています。しかし、地域でも、山積する課題に対して個別に取り組んでいく必要があります。今回の事業により、より多くの患者様に満足いただき、早期に退院が可能となる医療サービスを提供できるよう取り組んでまいります。

 

■用語説明

IoT(アイ・オー・ティー、Internet of Things
IoTとは、あらゆるモノインターネット通じて接続され、モニタリングコントロールを可能にするといった概念コンセプトのことである。[出典:IT用語辞典バイナリ

◯オープンイノベーションopen innovation
自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家などが持つ技術やアイデア、サービスなどを組み合わせ、革新的なビジネスモデルや革新的な研究成果、製品開発、サービス開発につなげるイノベーションの方法論である。[出典:Wikipedia

 

■記者会見の様子

鳥取医療センター下田光太郎院長(左)と弊社代表取締役副社長 西尾知宏(右)と対話型ロボットPALRO(パルロ)(富士ソフト)

握手 パルロを抱く西尾と院長


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