平田 雅紘
平田 雅紘
HIRATA Masahiro
Remogu事業部 フリーランス統括部 統括部長
2015年・新卒入社
東洋大学 経済学部 卒業
INTERVIEW
ミッションは、LASSICの社会的価値を最大化すること
2023年5月、平田は、LASSICの主力事業のひとつ、リモートワーク特化型フリーランスエージェント「Remogu(リモグ)フリーランス」の法人営業部門とキャリアコーディネーター部門の統括部長に着任した。弱冠30歳。執行役員直下で約30名の部下を統率するポジションへの昇進だった。
予算数値設計や営業戦略設計、メンバー教育、チームマネジメント等を通じて、各部門の予算達成と成果を最大化させること、そしてそれをもって、LASSICの社会的価値を拡大することをミッションとしている。
「事業や会社が大きく成長するフェーズに携われることが、面白くてたまらないです」と笑う人懐っこい顔には、事業拡大のために日々直面しているであろう数々の苦労の影は見えない。
起業志望から一転、LASSICを選んだ
平田は、2018年の「Remoguフリーランス」事業の立ち上げ期から、その成長をリードしてきた一人である。
事業を発案したLASSIC代表の若山から「やってみないか?」と声を掛けられたのが始まりだった。
「昔から起業することに憧れがあって、その修行のためにLASSICに入社したので、やる気や経緯を汲んでいただいたんだろうなと思います」
学生時代の平田は営業代行の仕事に没頭。実績もあげていて、「次は起業だ」と勇んでいた。当然、就職する気など全くなかった。ところが、ある先輩に「お前は世の中のことを知らなすぎる。第一ステップとして会社に入って修行したほうがいい」と懇々と諭されたのだそうだ。
平田のことを思うが故の熱のこもった説得に気持ちが変わった平田は、ひょんなことからLASSICを知る。当時から大きな夢を掲げていたLASSIC。「ここに入れば成長できる」と直感した平田は、入社を決めたのだった。
まったく芽が出なかった、初期の「Remoguフリーランス」
「『らしく』の実現をサポートする」をミッション(創業の精神)として、当時からITをもって「場所に依存しない働き方」を世に広げようと尽力していたLASSICが、「これからはリモートワークの時代が来る」と確信し、立ち上げを決めたのが、リモートワークで働きたいフリーランスエンジニアと企業とを仲介する事業「Remoguフリーランス」だった。
コロナ禍によって「リモートワーク」「テレワーク」という言葉が広く認知されたが、コロナ禍前の2018年、「リモートワーク」など、取り組んでいる企業も人も皆無に等しかった。
「営業には本当に苦労しました。『リモートワークで働きたい』というフリーランスの方は結構いて、ご登録者は集まるのです。が、企業様から、ご登録者に紹介する仕事をお預かりしてくることが全くできなかったのです。働く場所を問わない『リモートワーク』なら、企業も、日本中、世界中から労働力を手に入れることができる。そのメリットは企業様側も十分理解してくださるのですが、システムやセキュリティの問題、エンゲージメントの問題、前例がないことなど、さまざまな障壁があり、とにかく成約の難易度が非常に高い状況でした」
テレアポ、訪問、と徹底的に数を重ねても、遅々として事業が進捗しない日々が2年ほど続いた。「本当に世の中に受け入れられるのだろうか?」という気持ちと、「いや、いつか必ずその日はやって来る」という気持ちに揺れ動きながら、事業メンバーとも「どうしたら企業様に受け入れていただけるのか?」を毎日議論した。
しかし平田は決してめげなかった。「どんなサービスでも、世の中にないサービスを作る時は、誰しも苦労しているはず。プロダクトがマーケットにフィットするまでには時間がかかるもの。やり続けるしかない」
固い決意のもと、地道な努力を続けていったのだった。
そしてやってきたのが、コロナ禍だった。
このコロナ禍が、2020年内に「リモートワーク」を一気に世界に拡大させた。それは良かったのだが、今度は企業側の投資が一気に止まってしまった。つまり、人の採用が止まってしまったのだ。
「お客様の人材採用に対する投資計画が凍結した際はもどかしさを感じました。ただ、この機会にリモートワークの働き方は普及するはず。企業側の人員計画や投資計画が再度動き出せばRemoguの市場は一気に拡大する。機会が来た時に備えて組織の力を付けておこう、と思いました」
平田の想いが通じたかのように、コロナ禍の収束に伴って「Remoguフリーランス」事業は快進撃を続け、今やLASSICの成長を牽引する事業にまで拡大した。その中で平田の役割や責任も大きくなってきた。
「仕事にのめり込むタイプ」と自称する平田だが、そのやりがいや情熱の源はどこにあるのだろうか。
誰かが喜んでくれることがやりがい
「やはり、まずはお客様の声ですね。『Remoguにお願いして良かった』というお声を日々いただけることは、毎日の励みになっています。
同じように、メンバーの成長もやりがいです。毎日接している中で、彼らの成長を実感できるとすごく楽しいし、嬉しくて。もともとおせっかい焼きで、人が喜んでくれることが好きなんですよね。そのためなら何でもやりますよ。ただし、どちらかが無理してしまうと意味はないのでお互いが『Win-Win』であることは常に意識しています」
「能力」よりも「執念」「執着心」
そんな平田が、LASSICに入社して新たな仲間となる人たちに伝えたい想いとは――?
「どんな仕事をするにしても『執着心』を持ってほしい、ということでしょうか。『できる理由』を考えてほしい。たとえ能力がなくても、あきらめなければ、成果が出ないわけがない。実際、私自身も決して能力が高いほうではないです。が、成功・成果への執念、しつこさだけは誰よりも持っている自負があります。どれだけ執念を持てるかでパフォーマンスは大きく変わるんです。それを自分自身でも体感してきましたし、メンバーを見ても、日々実感しています。
そしてLASSICには、それを支え、引き出す風土があります。権限移譲も非常に大事にしていますし、大筋のやり方は教えますが、実行は完全に任せます。組織上のポジションとは別に、多数のプロジェクトのリーダーポジションがあり、どんどん任せます。その中で、『どうしたらいいか?』『どうあるべきだと思うか?』を問う場面がとても多く、結果的に皆、とても成長が早いですね。
早く成長したいとか、将来成し遂げたい大きな野望を持っているような人には、安心して、ぜひ飛び込んで来てほしいと思います」
市場価値の高い人材輩出企業にしてみせる
最後に、平田自身の野望を聞いてみた。
「短期的には、『LASSICの売上100億円』です。私の入社当時はまだ数億で、その段階で100億を目指していたので、それが数年内に迫っているのは個人的には感慨深いところですが、実際に実現できるかどうかはRemoguの成長にかかっていると自分に言い聞かせています。
長期的には、LASSICを市場価値の高い会社にすること。そして、市場価値の高い人材を輩出できる会社にしたいです。外に出て起業してもいい。LASSICの中で新規事業の立ち上げや子会社を作るでもいい。ただ、LASSICの外でも勝負できる人材をたくさん育てられる会社したい。その点、他社には絶対負けたくないですね」
LASSICに入社して、ビジネスとは「三方よし(※)」でなくてはならないと痛感したという平田は、LASSICの事業がその「三方よし」を体現していることを心から誇りに思っている。
この先もその誇りを胸に、Remogu事業躍進の旗手として限界に挑み続ける。
※三方よし:「買い手よし、売り手よし、世間よし」といわれ、近江商人の活動の理念を表わすもので、「商売においては、売り手と買い手が満足するのは当然のことで、その上で社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方のこと。