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2026.10.17 採用支援コラム

ITフリーランスの人口と推移|職種別の人数と外部人材の頼み方

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

共用ワークスペースの木目の長机に3人のエンジニアが間をあけて座りそれぞれノートパソコンで作業している

この記事の結論

  • 2022年の総務省の調査で、IT職の本業フリーランスは7万9,700人で、IT職の有業者の4.0%です。
  • 職種別ではソフトウェア作成者が4万1,300人と最も多く、有業者に占める割合も6.1%と最も高くなっています。
  • IT職の有業者は5年で41.2%増えましたが、雇人がいない業主の増加は4,800人にとどまります。

※ 本記事は2026年10月時点の公式情報(省庁・公的機関、および製品やサービスを提供する事業者が公開している資料)に基づきます。

開発の人手が足りず、フリーランスのエンジニアに頼みたい。けれど、そもそもITのフリーランスが国内にどれくらいいて、声をかければ見つかるものなのか見当がつかない——。外部人材を初めて使う企業では、こうした迷いで話が止まりがちです。ITフリーランスの人口は、国の統計で職種別に確かめられます。

総務省の就業構造基本調査を使えば、IT職のうちフリーランスで働く人の数と、5年前からの変化が分かります。ただし統計で分かるのは母数の目安までで、条件に合う人がすぐ見つかるかどうかは示しません。本記事では、エンジニアの確保を任された担当者に向けて、ITフリーランスの人口の数え方、職種別の人数と推移、社員採用や派遣との比べ方、そして外部人材に頼むときに確認したい点を整理します。

ITフリーランスの人口とは

ここでいうITフリーランスの人口は、総務省の令和4年(2022年)就業構造基本調査で、本業がフリーランスで、仕事の種類がIT職に当たる人の数を指します。この調査はフリーランスを「実店舗がなく、雇人もいない自営業主又は一人社長であって、その仕事で収入を得る者」と定めています。*1 雇人は自分が雇っている従業員のことで、一人で会社を経営する人も含まれます。

数え方の要点は次のとおりです。

  • 数えるのは、本業(就業時間の長い方か収入の多い方の仕事)がフリーランスの人
  • 職業は、実際に従事している仕事の種類で決まる
  • IT職は「システムコンサルタント・設計者」「ソフトウェア作成者」「その他の情報処理・通信技術者」の3区分
  • 副業でだけフリーランスの仕事をしている人は、職業別の数には入らない

本業と職業の決め方は、調査の用語の解説に書かれています。*1 全体の規模も押さえておきます。2022年に本業がフリーランスの人は209.4万人で、有業者(仕事をしている人)の3.1%でした。*2 副業でだけフリーランスの仕事をしている48.0万人を加えると、257.4万人になります。*2

IT職種別のフリーランスの人数

IT職の3区分を合わせた有業者は196万8,900人で、そのうち本業がフリーランスの人は7万9,700人でした。*3 割合は4.0%で、全職業の3.1%より少し高い値です。区分別では、ソフトウェア作成者が4万1,300人で最も多く、有業者に占める割合も6.1%と3区分で最も高くなっています。

自宅の作業部屋で個人で働くエンジニアが木の本棚から無地の専門書を1冊引き出している

IT職の働き方別の人数(2022年・本業。総務省 令和4年就業構造基本調査 第21表。フリーランスの割合は有業者で割って算出)
職業 有業者 正規の職員・従業員 派遣社員 フリーランス フリーランスの割合
システムコンサルタント・設計者 996,400 882,600 11,600 32,500 3.3%
ソフトウェア作成者 672,000 558,400 15,500 41,300 6.1%
その他の情報処理・通信技術者 300,500 251,500 13,300 5,900 2.0%
IT職の計 1,968,900 1,692,500 40,400 79,700 4.0%

IT職のフリーランスは、IT職の派遣社員4万400人のおよそ2倍です。一方で、正規の職員・従業員は169万2,500人で、IT職の大半は会社に雇われて働いています。標本調査なので、数千人規模の区分の数字は幅を持って見ておきます。

2022年のIT職3区分ごとに、本業がフリーランスの人数を横棒で示した図。ソフトウェア作成者が4万1,300人(有業者の6.1%)、システムコンサルタント・設計者が3万2,500人(3.3%)、その他の情報処理・通信技術者が5,900人(2.0%)で、合計は7万9,700人(4.0%)。出典は総務省「令和4年就業構造基本調査」第21表で、割合は算出したもの。

ITフリーランス人口の推移

前回の2017年の調査の同じ表には、フリーランスの区分がありません。そこで、両方の調査にある「雇人がいない業主」(従業員を雇わずに自分で事業をしている人)で、IT職の3区分の合計を比べます。一人で会社を経営する人はこの区分に入らないので、フリーランスより少し小さい数になります。

IT職の有業者と雇人がいない業主の推移(総務省 平成29年・令和4年就業構造基本調査 第21表。IT職3区分の合計。増減と割合は算出)
項目 2017年 2022年 増減
IT職の有業者 1,394,700 1,968,900 +574,200
うち雇人がいない業主 61,900 66,700 +4,800
雇人がいない業主の割合 4.4% 3.4% -1.0ポイント

5年間でIT職の有業者は57万4,200人増え、41.2%伸びました。*3*4 一方で雇人がいない業主は4,800人の増加にとどまり、IT職に占める割合は4.4%から3.4%に下がっています。IT職で働く人の増えた分は、ほとんどが会社に雇われる人でした。

IT職のフリーランスの数そのものは、大きく伸びているわけではありません。「フリーランスは増えているから、探せばすぐ見つかる」と見込むのは早計です。頼みたい仕事の範囲が狭いほど、当てはまる人はさらに少なくなります。

社員採用・派遣・フリーランスの比べ方

IT職の人を確保する手段は、社員として採用する、派遣社員を受け入れる、フリーランスに業務委託で頼む、の3つに大きく分けられます。統計の人数は、それぞれの働き方でいま働いている人の数で、すぐに声をかけられる人の数ではありません。比べるときは、人数に加えて、任せ方と始めるまでの段取りを見ます。

会議室の白い机で人事担当者と開発マネージャーが並んで座り1台のタブレットを一緒に見ている

IT職の人を確保する3つの手段の比べ方(人数は2022年のIT職3区分の合計。総務省 令和4年就業構造基本調査 第21表)
手段 その働き方の人数 向く場面 確かめること
社員として採用する 正規の職員・従業員 1,692,500 長く社内に残る仕事や、育てたい役割 採用までにかかる期間と、入社後に任せる仕事
派遣社員を受け入れる 40,400 社内で指示を出しながら、決まった期間手伝ってもらう仕事 受け入れる期間と、社内で仕事の指示を出す人
フリーランスに業務委託で頼む 79,700 範囲と成果物がはっきりした設計や開発 任せる範囲、契約の期間、作業できる時間

リモートで進められる仕事なら、住む場所を問わずに探すことで候補が広がります。本業がフリーランスの人のうち東京都の人は35.1万人で、全体のおよそ6人に1人です。*2 残りの多くは、東京都以外に住む人です。都道府県ごとの職業別の数字の見方は、就業構造基本調査の職業別・都道府県別データ|地方の人材の数え方で扱っています。

外部のITフリーランスに頼むときの確認点

統計で母数の目安をつかんだら、次は自社の仕事に合う人を探す段階です。声をかける前と契約の前に、次の点を確かめておくと進めやすくなります。

  • 任せたい仕事が、3つのIT職のどれに近いか(設計か、プログラムの作成か、運用や通信か)
  • 任せる範囲と、終わったと判断する成果物
  • 始めたい時期と、契約の期間
  • 自社の仕事が相手にとって本業か副業か、作業できる曜日と時間帯
  • 社内で窓口になる人と、作業の記録を引き取る人

最初の項目を先に決めておくと、探す相手の職種が定まり、声をかける範囲を絞れます。相手が兼務かどうかで作業できる時間が変わる点は外部人材活用で相手の兼務を確かめる方法|返事が遅いときの対処で、探す経路の違いはフリーランスエンジニアの探し方|企業が使える4つの経路の違いで扱っています。

まとめ:ITフリーランス人口で確かめたい3つの点

ITフリーランスの人口を人の確保に生かすうえで、確かめておきたい点は3つに整理できます。第一に、2022年の調査でIT職の本業フリーランスは7万9,700人で、IT職の4.0%にあたり、ソフトウェア作成者が4万1,300人と最も多いと押さえること。第二に、2017年から2022年にIT職の有業者は41.2%増えた一方、雇人がいない業主は4,800人の増加にとどまると知っておくこと。第三に、人数は母数の目安にとどめ、任せる範囲・期間・作業できる時間を決めてから探すことです。この3点を踏まえておけば、「フリーランスは多いと聞いて探し始めたのに、条件に合う人が見つからない」という事態を避けやすくなります。探し方や条件の決め方に迷いがあれば、外部の手を借りるのも一つの選択肢です。

LASSICに相談するメリット

任せたい仕事の範囲と始めたい時期が分かれば、業務委託で開発に加わる専門人材の候補を探せます。社員として採用するか、フリーランスに頼むかを決めきれていない段階でもご相談ください。

Remoguは、株式会社LASSICが運営するフリーランス・業務委託のITプロ人材サービスです。リモート前提で全国から登録が集まっており、登録は約20,000名規模、その約8割が開発系です。人材が必要になった時点から4時間以内に候補者を提案し、最短1週間で実際の業務開始まで進みます(条件によっては実現できない場合があります)。

よくある質問

副業でITの仕事を受けるフリーランスは何人いますか

結果の概要には、IT職に絞った副業の人数は載っていません。全職業では、副業としてだけフリーランスの仕事をする人が48.0万人います。*2 本業か副業かで作業できる時間が変わるので、依頼する相手には本人に確かめます。

都道府県ごとのITフリーランスの人数は分かりますか

結果の概要に載っている都道府県別の表は、職業を分けないフリーランス全体の数です。本業がフリーランスの人の割合は、東京都が4.2%で最も高くなっています。*2 リモートで頼める仕事なら、地域を絞らずに探すと候補が広がります。

民間の調査でもっと多い人数を見かけるのはなぜですか

フリーランスの定義と数え方が、調査ごとに違うためです。就業構造基本調査は本業と副業を分け、仕事の種類で職業を決めています。*1 数字を比べるときは、誰を数えた調査なのかを先に確かめます。

IT職の外部人材を探したいとき

任せたい仕事がIT職のどれに近いか、どのくらいの期間頼みたいかが分かっていれば、そのままご相談いただけます。社員採用と業務委託のどちらにするか迷っている段階でも構いません。

Remoguとリラシクなら、リモートワークで働く社員の候補者も、業務委託で開発に加わる専門人材も探せます。

Remoguは、リモート前提で全国から即戦力のITプロ人材を調達するサービスです。リラシクは、扱う求人がすべてリモートワークのITエンジニア専門転職エージェントです。どちらもLASSICが運営しています。

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出典

  1. *1 参考:総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 用語の解説」(PDF)(https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/yougo.pdf)。出典:総務省統計局。「10 主な仕事(本業)」「11 従業上の地位・雇用形態」(フリーランス、雇人がいない業主)「16 職業」を参照(確認日2026年10月17日)(2026年10月確認)
  2. *2 参考:総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の概要」(PDF)(https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/kgaiyou.pdf)。出典:総務省統計局。「6 フリーランスの数」の表6-1(本業・副業の別)と表6-3(都道府県別)を参照。東京都の全体に占める割合は表6-3の人数から算出(確認日2026年10月17日)(2026年10月確認)
  3. *3 参考:総務省統計局「令和4年就業構造基本調査」第21表(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040077279)。出典:総務省統計局。第21表「男女、職業、従業上の地位・雇用形態・起業の有無別人口(有業者)-全国」の男女総数。IT職3区分(システムコンサルタント・設計者、ソフトウェア作成者、その他の情報処理・通信技術者)の行を参照。合計と割合は算出(確認日2026年10月17日)(2026年10月確認)
  4. *4 参考:総務省統計局「平成29年就業構造基本調査」第21表(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000031738328)。出典:総務省統計局。第21表「男女,職業,従業上の地位・雇用形態・起業の有無・雇用契約期間の定めの有無別人口(有業者)-全国」の男女総数。IT職3区分の有業者と雇人のない業主を参照。合計と増減は算出(確認日2026年10月17日)(2026年10月確認)




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