2026年6月11日
テレワーク時の働き方ルール・ 制度・ニーズに関する調査
記事の調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女
調査期間:2026年5月27日〜6月2日
テレリモ総研は、テレワーク経験者1,000人を対象に、仕事と生活の切り替えのために個人で実践している工夫と、勤め先に望む制度・支援を複数回答で尋ねた。個人の工夫では「始業・終業時刻を毎日ほぼ同じに保つ」が35.8%で最も多く、勤め先に望む制度・支援では「業務時間外の業務連絡を控えるルールの明文化」が26.5%で最多であった。業務時間外の連絡を自分で線引きする工夫(18.2%)より、制度としての明文化を望む声(26.5%)が上回り、切り替えの状況は出社形態や年代によっても差がみられた。
調査では、次の2つの設問について複数回答で尋ねた。
1.テレワーク中、仕事と生活の切り替えのために工夫していることをすべて教えてください。(フル出社の方は、興味のある工夫をお選びください)
2.テレワークで仕事と生活の切り替えをしやすくするために、勤め先に望む制度や支援をすべて教えてください。
切り替えの工夫で最も多いのは「始業・終業時刻を毎日ほぼ同じに保つ」35.8%
個人で実践している工夫をみると、「始業・終業時刻を毎日ほぼ同じに保つ」が35.8%で最も多い(図表1)。2位は「終業時に業務関連アプリを閉じる習慣」と「業務時間外の連絡は緊急時のみと自分で線引きする」がともに18.2%で、1位(35.8%)の約半分にあたる。4番目は「特に何もしておらず、境界の課題を感じている」の15.4%で、以下、「業務時間外は通知をオフにする運用」14.4%、「テレワーク中も自然に切り替えができている」13.7%、「始業前・終業後にルーティンを設ける」12.9%が続く。
図表1:テレワーク中、仕事と生活の切り替えのために工夫していること(全体出現率)
n=1,000/複数回答/単位:%(出現率の高い順)
(出所)テレリモ総研「テレワーク時の働き方ルール・制度ニーズに関する調査」(2026年)/n=1,000
勤め先に望む制度の筆頭は「業務時間外の業務連絡を控えるルールの明文化」26.5%
勤め先に望む制度や支援をみると、業務時間外の連絡に関する希望と、時刻や勤怠の管理に関する希望が上位を占める。具体的には、「業務時間外の業務連絡を控えるルールの明文化」が26.5%で最も多く(図表2)、「特にない」が21.0%で続く。以下、「業務時間外の連絡を控える方針を、上司・経営層が明示する」19.9%、「テレワーク時の勤怠管理ツール整備」19.7%、「始業・終業時刻のルール明確化」19.5%が、いずれも20%近くで僅差に並ぶ。同じ連絡の扱いでも、個人の工夫「業務時間外の連絡は緊急時のみと自分で線引きする」は18.2%にとどまり、制度としての明文化を望む声(26.5%)を下回る。
図表2:仕事と生活の切り替えをしやすくするために勤め先に望む制度や支援(全体出現率)
n=1,000/複数回答/単位:%(出現率の高い順)
(出所)テレリモ総研「テレワーク時の働き方ルール・制度ニーズに関する調査」(2026年)/n=1,000
フルリモート勤務者の「自然に切り替えできている」は19.4%
回答を出社形態グループ別にみてみる(図表3)。なお、「切り替えのための工夫」の設問において、フル出社の回答者には「興味のある工夫」を尋ねているため、その回答は「実践状況」ではなく「関心対象」である。
個人の工夫の筆頭である「始業・終業時刻を毎日ほぼ同じに保つ」は、フルリモート勤務33.8%、ハイブリッド勤務37.6%、フル出社34.3%で、いずれも30%台にある。一方、「テレワーク中も自然に切り替えができている」を選んだ割合は、フルリモート勤務19.4%、ハイブリッド勤務16.4%、フル出社8.2%であった。フルリモート勤務(19.4%)はフル出社(8.2%)の2倍以上にあたる。
勤め先に望む制度・支援が「特にない」とする割合は、フルリモート勤務31.7%、フル出社21.1%、ハイブリッド勤務17.8%であった。「テレワーク時の勤怠管理ツール整備」を望む割合は、ハイブリッド勤務で22.6%と最も高く、フル出社19.0%、フルリモート勤務11.5%と続く。
図表3:出社形態グループ別にみた主要項目の出現率
複数回答/単位:%/グループごとの回答者数を基数とする
(出所)テレリモ総研「テレワーク時の働き方ルール・制度ニーズに関する調査」(2026年)/n=1,000(フルリモート勤務139/ハイブリッド勤務482/フル出社379)
「自然に切り替えができている」人の割合や制度・支援を求めるかどうかは、出社形態によって差がみられる一方、始業・終業時刻をそろえる工夫はいずれのグループでも30%台で大きな差がない。
制度・支援に対する希望「特にない」割合は20代12.7%、60代36.6%
年代別にみると、勤め先に望む制度・支援が「特にない」とする割合は、20代の12.7%が最も低く、60代の36.6%が最も高い(図表4)。30代19.2%、40代18.1%、50代25.2%であった。一方、「業務時間外の業務連絡を控えるルールの明文化」を望む割合は、20代30.4%、30代20.7%、40代28.5%、50代25.9%、60代28.0%で、いずれの年代も20%以上であった。
図表4:年代別にみた勤め先に望む制度・支援の主要項目
複数回答/単位:%
(出所)テレリモ総研「テレワーク時の働き方ルール・制度ニーズに関する調査」(2026年)/n=1,000(20代181/30代203/40代249/50代274/60代93)
まとめ)「自分で引く線」と「勤め先に望む明文化」、出社形態で分かれる実践状況
個人で実践する工夫と勤め先に望む制度・支援に共通して上位に挙がったのは、始業・終業時刻の扱いと、業務時間外の連絡の扱いである。個人の工夫として「業務時間外の連絡は緊急時のみと自分で線引きする」は18.2%、制度・支援として「業務時間外の業務連絡を控えるルールの明文化」を望む声は26.5%であった。
出社形態グループ別にみると、「自然に切り替えができている」人の割合には差がある。「テレワーク中も自然に切り替えができている」を選んだ割合は、フルリモート勤務19.4%、フル出社8.2%であった。制度・支援を「特にない」とする割合も、フルリモート勤務31.7%に対しハイブリッド勤務17.8%であり、グループによって異なる。
こうした違いがある中で、個人の工夫で最も多かった「始業・終業時刻を毎日ほぼ同じに保つ」は、フルリモート勤務33.8%、ハイブリッド勤務37.6%、フル出社34.3%で、いずれのグループも30%台で大きな差がない。
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