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2026.09.01 採用支援コラム

応用情報技術者試験の合格率23.4%|資格の評価の仕方

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

試験用紙の上に置いた鉛筆

この記事の結論

  • 応用情報技術者試験の合格率は令和7年度で23.4%で、春期は22.1%、秋期は24.5%でした。
  • 過去5年の合格率は23.4%から26.3%の間にあり、応募者が増えても大きくは動いていません。
  • 情報処理安全確保支援士試験の合格率は令和7年度で20.7%で、応用情報技術者試験より低めです。

※ 本記事は2026年10月時点の公式情報(省庁・公的機関、および製品やサービスを提供する事業者が公開している資料)に基づきます。

応用情報技術者試験の合格率は、IPAが公表している最新の統計である令和7年度(2025年度)で23.4%です。受験者82,668人のうち19,319人が合格し、春期は22.1%、秋期は24.5%でした*1。

合格率は受験者数を分母にした値で、過去5年は23%台から26%台の間で推移しています。本記事では、エンジニアの採用や育成で資格を目安に使う人事・現場の担当者に向けて、応用情報技術者試験の合格率を年度・春秋・経験年数で整理し、同じ統計に載っている情報処理安全確保支援士試験やほかの区分の合格率もあわせて確かめます。

応用情報技術者試験の合格率

応用情報技術者試験の合格率は、IPAの統計情報に含まれる「推移表」で確かめられます。令和7年度は春期と秋期の2回、試験が行われました。どちらの回も、応募者数・受験者数・合格者数と、そこから計算した受験率・合格率が載っています*1。

表1:応用情報技術者試験の合格率(令和7年度・全国)
回 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
春期 58,206人 38,663人 8,527人 22.1%
秋期 66,835人 44,005人 10,792人 24.5%
年度計 125,041人 82,668人 19,319人 23.4%

IPA「推移表」(令和7年度)より作成*1。

年度で見ると、受験した人のおよそ4人に1人が合格したことになります。春期と秋期の差は2.4ポイントで、どちらの回を受けても大きな違いはありません。

注意したいのは分母です。推移表の注では、受験率は受験者数を応募者数で割った値、合格率は合格者数を受験者数で割った値とされています。申し込んだものの当日受けなかった人は、合格率の分母に入っていません。

応用情報技術者試験は、この受験しなかった人の割合が大きい区分です。令和7年度の受験率は66.1%で、応募者の3人に1人は受験していません。応募者数を分母にして計算し直すと、19,319人÷125,041人で約15.5%になります。合格率として紹介される23.4%とは、同じ年度でも8ポイントほど開きがあります。

統計の時点も確かめておきます。IPAの統計情報のページは、応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験について、令和7年度秋期試験の合格発表時の情報を載せているとしています*2。本記事の数字はこの時点のものです。

合格率の推移

1年分の数字だけでは、その年が難しかったのか易しかったのかが分かりません。推移表から、令和3年度から令和7年度までの5年分を並べます。

表2:応用情報技術者試験の合格率の推移(年度計・全国)
年度 応募者数 受験者数 合格者数 合格率
令和3年度 89,685人 59,698人 14,006人 23.5%
令和4年度 103,844人 68,518人 17,343人 25.3%
令和5年度 105,571人 70,103人 17,558人 25.0%
令和6年度 121,236人 80,973人 21,290人 26.3%
令和7年度 125,041人 82,668人 19,319人 23.4%

IPA「推移表」(令和7年度)の年度全国より作成*1。

5年間の合格率は23.4%から26.3%の範囲に収まっています。一方で応募者数は、令和3年度の89,685人から令和7年度の125,041人へ、およそ1.4倍に増えました。受ける人が増えても、合格する人の割合はほぼ同じ水準で動いていることになります。

令和7年度は5年の中で最も低い23.4%でした。前の年度の26.3%から2.9ポイント下がり、合格者数も21,290人から19,319人に減っています。ただし推移表は数字だけを載せており、下がった理由は書かれていません。1年の上下で難しくなったと決めつけず、5年の幅の中で見るのが無難です。

受験率も5年を通して66%前後で、令和7年度は66.1%でした。応募者の3人に1人が受験しない状態は、この区分では毎年続いています。

情報処理安全確保支援士試験の合格率

同じ推移表には、情報処理安全確保支援士試験の数字も載っています。セキュリティ人材の採用で、応用情報技術者試験と並べて検討されることの多い試験です。

令和7年度の合格率は20.7%でした。受験者35,342人のうち7,333人が合格しています。回ごとに見ると、春期は受験者16,526人・合格者3,134人で19.0%、秋期は受験者18,816人・合格者4,199人で22.3%です*1。

年度ごとの推移は、令和3年度20.7%、令和4年度20.2%、令和5年度20.9%、令和6年度17.0%、令和7年度20.7%です。令和6年度だけが低く、回別では令和6年度秋期が15.1%でした。それ以外の年度は20%前後で並んでいます。

応用情報技術者試験と比べると、5年とも情報処理安全確保支援士試験のほうが合格率は低めです。応募者数も伸びており、令和7年度は49,030人で前年度より12.5%増えました。受験率は72.1%で、応用情報技術者試験の66.1%より高くなっています。

なお、情報処理安全確保支援士は、試験に合格したあとに登録の手続きを経て名乗る資格です。登録の流れと費用、更新の仕組みは「情報処理安全確保支援士は登録しないと名乗れない|手続きと費用」で扱っています。

ほかの区分との比較

情報処理技術者試験の合格率は、区分によって大きく違います。令和7年度の主な区分を並べると、次のとおりです。

表3:令和7年度 情報処理技術者試験の区分別の合格率(年度計・全国)
試験区分 受験者数 合格者数 合格率
ITパスポート 271,352人 132,012人 48.6%
情報セキュリティマネジメント 45,924人 32,141人 70.0%
基本情報技術者 147,186人 56,370人 38.3%
応用情報技術者 82,668人 19,319人 23.4%
情報処理安全確保支援士 35,342人 7,333人 20.7%
年度合計(高度試験を含む) 627,652人 254,602人 40.6%

IPA「推移表」(令和7年度)の年度全国より作成*1。年度合計には表に挙げた区分以外の高度試験が含まれます。

令和7年度の情報処理技術者試験の統計を採用の観点で整理した図。IPAの統計情報は全試験区分の最終更新は2026年4月21日、推移表は1区分3段で上から応募者数・受験者数・合格者数、右は増減率・受験率・合格率を示し、応募者が受験申込時に記入したアンケートに基づくこと、令和7年度の区分別はITパスポートが応募307,266・受験271,352・合格132,012・合格率48.6%、情報セキュリティマネジメントが50,226・45,924・32,141・70.0%、基本情報技術者が172,217・147,186・56,370・38.3%、応用情報技術者が125,041・82,668・19,319・23.4%、情報処理安全確保支援士が49,030・35,342・7,333・20.7%、年度合計が応募770,720・受験627,652・合格254,602・合格率40.6%であること、応用情報技術者試験の合格率を経験年数別に見ると1年未満35.1%から2年以上4年未満26.6%、4年以上6年未満25.2%、8年以上10年未満24.4%、12年以上14年未満21.7%、16年以上18年未満17.3%、20年以上22年未満13.5%、24年以上14.0%へと下がり合計は23.6%であること、在学中の者は別表で応募16,293・受験12,619・合格2,765として数えられ16,293と108,748の合計が推移表の125,041に一致すること、基本情報技術者試験は通年実施のため令和8年度の統計は年度途中までで年度比較に使えないことをまとめた図

基本情報技術者試験は38.3%で、応用情報技術者試験より15ポイント近く高い値です。基本情報技術者試験とITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験は、決まった日に一斉に受ける形ではなく、年間を通じてコンピュータで受ける形で行われており、年度の数字は1年分を合計したものです*2。

全区分を合わせた年度合計の合格率は40.6%ですが、受かりやすい区分と難しい区分をまとめた値です。「情報処理技術者試験の合格率」として資料に引くときは、区分ごとの数字を使うほうが誤解を生みません。

経験年数・在学中で見た合格率

統計情報には、受験申込時のアンケートをもとにした一覧表もあります*2。そのうち「経験年数別」は、応用情報技術者試験の合格率を実務経験の長さで分けたものです。令和7年度の年度計で、在学中の人を除いた数字です*3。

経験1年未満は受験5,221人・合格1,832人で35.1%と、最も高い値でした。2年以上4年未満は26.6%、4年以上6年未満は25.2%、8年以上10年未満は24.4%と少しずつ下がります。12年以上14年未満は21.7%、16年以上18年未満は17.3%、20年以上22年未満は13.5%、24年以上は14.0%です。

経験が長い層ほど合格率が低いという並びですが、資料は数値だけを示しており、理由は書かれていません。経験年数を書かなかった無記入の人も、応募41,620人と多くいます。分布は答えた人の中での傾向として読むのが無難です。

情報処理安全確保支援士試験でも、経験1年未満が29.5%、24年以上が12.3%と、同じような並びになっています。

在学中の人は「在学中の学校等」の一覧表に別に集計されています。令和7年度の応用情報技術者試験では、在学中の応募16,293人、受験12,619人、合格2,765人で、合格率は21.9%でした。学校の種類別では、大学院(情報系)が41.7%、大学(理工系の情報系)が30.5%、専門学校(情報系)が10.8%です*4。

2つの表は足し合わせると推移表と一致します。応募者数は16,293人と108,748人で125,041人、合格者数は2,765人と16,554人で19,319人になり、推移表の年度計と同じ値です*1。

採用で合格率を使うときの注意

合格率は試験の難しさの目安になりますが、採用で使うときは3つの点に気をつけます。

1つ目は、次の数字が出るまでの間隔です。令和8年度は、応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験がコンピュータで受ける方式(CBT方式)で行われます。応用情報技術者試験の前期試験は、科目A試験が2026年10月28日から11月10日、科目B試験は11月24日から12月6日の実施です*5。統計情報のページも令和7年度秋期試験の合格発表時の情報のままなので*2、令和7年度の23.4%が、しばらくは最新の数字ということになります。

2つ目は、試験区分の見直しです。IPAは2027年度から新試験制度に移行することを予定しているとしています*6。社内規程や求人票に区分名や合格率を書くときは、何年度の数字かを添えておくと、制度が変わったあとも読み違えが起きにくくなります。

3つ目は、合格者の数です。応用情報技術者試験の合格者は令和7年度で1年に19,319人、情報処理安全確保支援士試験は7,333人でした。必須要件に置くと、応募できる人はこの範囲に絞られます。求人票での資格の書き方は「情報処理技術者試験の対象者像で書く、レベル2と3の要件の違い」で扱っています。

経験年数別の表が示すとおり、合格率の高い層が実務経験の長い層とは限りません。資格は知識の確認に使い、任せたい作業の経験は面接や過去の成果物で別に確かめるのが現実的です。急ぐ作業があるなら、要件を見直している間だけ経験のある外部の人材に任せるという選び方もあります。

まとめ:応用情報技術者試験の合格率で確かめておきたい3つの点

応用情報技術者試験の合格率で確かめておきたい点は3つです。第一に、最新の数字です。IPAの推移表では、令和7年度の合格率は23.4%で、受験者82,668人のうち19,319人が合格しました。春期は22.1%、秋期は24.5%です。合格率の分母は受験者数で、受験率は66.1%だったため、応募者数で割ると約15.5%になります。第二に、推移と区分ごとの違いです。令和3年度から令和7年度の合格率は23.4%から26.3%の範囲で、応募者数は約1.4倍に増えました。情報処理安全確保支援士試験は令和7年度で20.7%(春期19.0%、秋期22.3%)、基本情報技術者試験は38.3%、情報セキュリティマネジメント試験は70.0%、ITパスポート試験は48.6%です。第三に、使い方の注意です。経験年数別では経験1年未満の35.1%が最も高く、24年以上は14.0%でした。令和8年度は試験がCBT方式に変わり、応用情報技術者試験の前期試験は2026年10月から12月にかけて行われるため、令和7年度の数字がしばらく最新です。2027年度からは新試験制度への移行が予定されています。

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よくある質問

応用情報技術者試験の合格率はどのくらいですか。

IPAの推移表では、令和7年度(2025年度)の合格率は23.4%です。受験者82,668人のうち19,319人が合格しました。回ごとでは春期が22.1%、秋期が24.5%です。令和3年度から令和7年度までの5年間は、23.4%から26.3%の範囲で推移しています。

合格率の分母は応募者数ですか。

受験者数です。推移表の注に、合格率は合格者数を受験者数で割った値と書かれています。令和7年度の応用情報技術者試験は受験率が66.1%だったため、応募者数125,041人で割ると約15.5%になり、23.4%とは開きがあります。

情報処理安全確保支援士試験の合格率はどのくらいですか。

令和7年度は20.7%で、受験者35,342人のうち7,333人が合格しました。春期は19.0%、秋期は22.3%です。令和3年度からの5年間は、令和6年度の17.0%を除いて20%前後で推移しています。

基本情報技術者試験の合格率はどのくらいですか。

令和7年度は38.3%で、受験者147,186人のうち56,370人が合格しました。基本情報技術者試験は年間を通じてコンピュータで受ける方式のため、年度の数字は1年分を合計したものです。

令和8年度の合格率はもう出ていますか。

出ていません。IPAの統計情報は令和7年度秋期試験の合格発表時の情報のままです。令和8年度は応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験がコンピュータで受ける方式に変わり、応用情報技術者試験の前期試験は2026年10月28日から12月6日にかけて実施されるため、それまでは令和7年度の23.4%が最新の数字です。

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出典

  1. *1 参考:IPA「推移表」令和7年度(Excel)(https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/h5f8pg00000037bj-att/01_suiihyo_r07.xlsx)。応用情報技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の春期・秋期・年度の応募者数・受験者数・合格者数・受験率・合格率と令和3年度以降の推移、区分別の年度計、受験率・合格率の定義(注)の一次情報として(2026年10月確認)
  2. *2 参考:IPA「統計情報(応用情報技術者試験、高度試験、情報処理安全確保支援士試験)」(最終更新2026年4月21日)(https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/toukei.html)。統計が受験申込時のアンケートに基づくこと、令和7年度秋期試験の合格発表時の情報であること、通年試験の区分の掲載先の一次情報として(2026年10月確認)
  3. *3 参考:IPA「経験年数別 一覧表」令和7年度(Excel)(https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/h5f8pg00000038gi-att/05_keikennensubetsu_r07.xlsx)。応用情報技術者試験・情報処理安全確保支援士試験の経験年数別の合格率と無記入の件数の一次情報として(2026年10月確認)
  4. *4 参考:IPA「在学中の学校等 一覧表」令和7年度(Excel)(https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/h5f8pg00000039iu-att/07_zaigakutyugakko_r07.xlsx)。在学中の応募者数・受験者数・合格者数と学校種別の合格率の一次情報として(2026年10月確認)
  5. *5 参考:IPA「令和8年度前期試験について(受験申込み)」(最終更新2026年10月1日)(https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/r08zen_exam.html)。令和8年度の応用情報技術者試験・高度試験・情報処理安全確保支援士試験がCBT方式で行われること、科目A試験・科目B試験の実施期間の一次情報として(2026年10月確認)
  6. *6 参考:IPA「試験制度の見直しについて」(https://www.ipa.go.jp/shiken/minaoshi/index.html)。2027年度から新試験制度に移行する予定であることの一次情報として(2026年10月確認)




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