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2026.10.20 採用支援コラム

業務委託マッチングの4つの種類と違い|エンジニアを探す企業向け

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

会議室で並んで座る2人がモニターのぼけた候補一覧の一角を指して確かめる後ろ姿

この記事の結論

  • 業務委託のマッチングは、エージェント型・マッチングサイト型・クラウドソーシング・副業マッチングの4つの型に分けられます。
  • 型の違いは契約の相手と仕事の単位にあり、長く加わる開発はエージェント型、小さな成果物はクラウドソーシングが向きます。
  • 型を選ぶ前に、範囲・期間・体制・費用の決まり方・引き継ぎを社内で決めておくと、どの型でも進めやすくなります。

※ 本記事は2026年10月時点の公式情報(省庁・公的機関、および製品やサービスを提供する事業者が公開している資料)に基づきます。

開発の手が回らず、業務委託で加わってくれるエンジニアを探したい。ところが「業務委託 マッチング」で調べると、エージェント、マッチングサイト、クラウドソーシング、副業マッチングとさまざまなサービスが出てきて、違いが分からない。初めて外部のエンジニアを探す企業では、ここで検討が止まることがあります。

業務委託のマッチングサービスは、名前よりも「誰と契約するか」と「どんな単位の仕事を頼むか」で分けると違いが見えてきます。本記事では、エンジニアを外部から迎える企業の担当者に向けて、4つの型の違いを表で比べ、型ごとに向く場面、費用の払い方の見比べ方、頼む前に決めておく点を整理します。

業務委託マッチングの4つの型

業務委託のマッチングサービスは、名前が似ていても、間に入る会社の役割が違います。厚生労働省の「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」は、自宅などで仕事を受ける個人と発注する企業のあいだに入る事業者を「仲介事業者」と呼び、次の3つに分けています。*1 対象の職種にはプログラミングやシステム設計も挙がっており、リモートで働く個人のエンジニアに頼む場面に当てはまります。*1

  • 仕事を受けて、個人に頼み直す会社:企業から業務を受け、その仕事を個人に注文する
  • あっせんをする会社:個人と企業のあいだで、仕事の話を取り持つ
  • ネット上の受発注の場を運営する会社:企業と個人が直接やり取りできる、いわゆるクラウドソーシング

このうち2つ目と3つ目では、契約は企業と個人のあいだで結ばれ、仲介事業者は契約の当事者になりません。*1 一方、1つ目は仲介する会社自身が個人への注文者にもなります。*1 一般にエージェント型と呼ばれるサービスは1つ目、マッチングサイト型とクラウドソーシングは2つ目と3つ目にあたることが多く、副業マッチングはサービスによって分かれます。どれにあたるかは、各サービスの利用規約で確かめます。

業務委託マッチングの契約の形を2つ並べた図。左は仲介会社が企業から仕事を受け、エンジニアに頼み直す形で、契約は企業と仲介会社、仲介会社とエンジニアの2本。右はサイトや場が企業とエンジニアをつなぎ、契約は企業とエンジニアが直接結び、サイトの利用料は規約で決まる形。

人材紹介の会社とは仕組みが違います。職業安定法は、職業紹介を「雇用関係の成立をあつせんすること」と定め、手数料を取る職業紹介には厚生労働大臣の許可が要ります。*2 業務委託は雇用ではなく仕事の発注なので、マッチングサービスの多くはこの許可の枠とは別に動いています。社員の採用も同じ窓口に頼みたいときは、その会社が許可を持っているかを、厚生労働省の人材サービス総合サイトで確かめられます。*4

4つの型の違いを表で比べる

4つの型を、企業が選ぶときに使う軸で並べると次のようになります。どの型が優れているかではなく、頼みたい仕事の大きさと、社内でかけられる手間で選びます。

ホワイトボードに比較のための空白の格子をマーカーで描く手元

業務委託マッチングの4つの型の違い
型 誰が候補を探すか 契約の相手 企業の手間 向く仕事
エージェント型 仲介会社が条件に合う人を挙げる 多くは仲介会社。仲介会社が本人へ仕事を頼む 条件を伝えて面談する。契約と支払いの窓口は1つ 数か月以上、チームに加わる開発や保守
マッチングサイト型 企業が登録者を検索し、声をかける 本人と直接。サイトは間をつなぐだけ 候補選び・条件のすり合わせ・契約を自社で行う 条件を自分で書き出せる期間単位の仕事
クラウドソーシング 企業が仕事を公開し、応募を待つ 本人と直接。運営会社は場を提供する 仕事の切り出しと、納品物の確認を自社で行う 成果物で区切れる小さな仕事
副業マッチング サービスにより検索型と紹介型がある サービスの規約による。本人と直接の形が多い 使える時間に合わせた進め方を決める 週に数時間の相談、設計の確認、技術の助言

表の中で最も差が出るのは「契約の相手」です。仲介会社と契約する型では、候補の入れ替えや支払いのやり取りを仲介会社が受け持ちます。本人と直接契約する型では、条件のすり合わせや支払いを自社で受け持つ代わりに、本人と直接話して決められます。詳しくはフリーランスの直接契約とエージェント経由の違いで整理しています。

型ごとに向く場面

同じ「エンジニアを探す」でも、頼みたい仕事によって合う型は変わります。場面から選ぶなら、次のように考えられます。

  • 数か月以上、開発チームに加わってほしい。探す時間が限られる:エージェント型
  • 求める技術や期間を自分で書き出せて、候補を広く見比べたい:マッチングサイト型
  • 画面の部品の改修や小さなツールなど、成果物で区切れる仕事を頼みたい:クラウドソーシング
  • 週に数時間、設計の確認や技術の相談に乗ってほしい:副業マッチング

副業マッチングで出会う人の多くは、本業の勤め先があります。厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」は、勤め先が副業を禁止または制限できる場合として、業務上の秘密が漏れる場合や、競業によって自社の利益が害される場合などを挙げています。*3 本業と競合する仕事を頼むと、本人が勤め先の規則に触れるおそれがあります。頼む前に、本業との関係と使える時間を本人に確かめておきます。確かめる項目は副業エンジニアと契約する前に本人と確かめる5つのことにまとめています。

型は1つに絞る必要はありません。中心となる開発はエージェント型で人を迎え、細かな作業はクラウドソーシングで切り出すように、仕事ごとに組み合わせる方法もあります。

費用の払い方の見比べ方

業務委託のマッチングでは、型によって「誰に、何の代金を払うか」が違います。金額だけを並べても比べられないので、まず払い方を揃えます。

  • エージェント型:仲介会社に払う。請求額には本人への報酬と仲介会社の取り分が含まれる
  • マッチングサイト型・クラウドソーシング:本人への報酬とは別に、サイトの利用料や手数料がかかることがある
  • 副業マッチング:時間で払うか、成果物で払うかを本人と決める。サービスの利用料は規約による

利用料や手数料は、企業だけが払う場合もあれば、個人だけが払う場合もあると、ガイドラインは示しています。*1 報酬の支払いを運営会社が代わりに行うこともあります。*1 見積もりを比べるときは、本人への報酬、利用料、支払いの代行の有無を分けて書き出し、同じ期間・同じ仕事量に直して並べます。

金額を左右するのは、型よりも頼む中身です。求める技術の幅、週あたりの時間、期間、リモートか出社かで、同じ型でも金額は変わります。中身を揃えてから型どうしを比べます。

外部に頼むときに確認しておきたい点

どの型を使う場合でも、探し始める前に次の点を社内で決めておくと、相談の場でそのまま条件として伝えられます。ガイドラインも、募集のときに仕事の内容、納期、報酬、知的財産権の扱いなどを示すよう求めています。*1

雨の日の窓際で会議用スピーカーフォンの横のノートに頼む条件を書き出す両手

  • 範囲:何を作る・直す・見る仕事か。社内に残す判断は何か
  • 期間:いつから、どのくらいの期間か。週に何時間ほど関わってほしいか
  • 体制:社内の窓口は誰か。誰が仕事を頼み、誰が出来上がりを確かめるか
  • 費用の決まり方:時間で払うか成果物で払うか。利用料を誰が負担するか
  • 引き継ぎ:作業の記録とソースコードをどこに置き、契約を終えるときに誰へ渡すか

この5つが決まっていれば、エージェント型なら伝える条件に、マッチングサイト型やクラウドソーシングなら募集の文面に、そのまま使えます。探す経路を自社での募集や知人の紹介まで広げて考えたいときは、フリーランスエンジニアの探し方もあわせてご覧ください。

まとめ:業務委託マッチングの型を選ぶ3つの視点

業務委託のマッチングを選ぶときの視点は、3つに整理できます。第一に、仲介会社と契約するのか、本人と直接契約するのかを利用規約で確かめること。第二に、数か月以上チームに加わる仕事か、成果物で区切れる小さな仕事か、週に数時間の相談かで型を選ぶこと。第三に、費用は本人への報酬と利用料を分けて、同じ仕事量に直して比べることです。型は組み合わせて使えるので、頼みたい仕事の範囲と期間を先に書き出しておけば、どの型を選んでも話を進めやすくなります。迷いがあれば、外部の手を借りるのも一つの選択肢です。

LASSICに相談するメリット

頼みたい仕事の範囲と期間を書き出すところから相談できます。数か月以上チームに加わってほしい仕事か、リモートワークの社員を採用して任せたい仕事かを分けて考えられます。

Remoguは、株式会社LASSICが運営するフリーランス・業務委託のITプロ人材サービスです。リモート前提で全国から登録が集まっており、登録は約20,000名規模、その約8割が開発系です。人材が必要になった時点から4時間以内に候補者を提案し、最短1週間で実際の業務開始まで進みます(条件によっては実現できない場合があります)。

よくある質問

業務委託のマッチングサービスを使うのに、職業紹介の許可は必要ですか

職業紹介は雇用関係の成立をあっせんするもので、手数料を取る場合は厚生労働大臣の許可が要ります。*2 業務委託の発注は雇用ではないため、通常は別の仕組みです。社員の採用も一緒に頼む場合は、相手の会社が許可を持っているかを確かめてください。

マッチングサイトで見つけた人と、あとから直接契約に切り替えられますか

利用規約によります。サイトを通さない取引についての決まりがあるかどうかを、使い始める前に規約で確かめておきます。

副業の人に業務委託で頼むと、本業との労働時間の通算は必要ですか

副業・兼業のガイドラインは、フリーランスのように労働基準法が適用されない働き方の時間は通算されないとしています。*3 ただし、長時間にならないよう配慮することが望ましいともしているので、使える時間を本人と決めておきます。*3

業務委託のエンジニア探しで迷うとき

どの型で探すかが決まっていない段階でも、頼みたい仕事の範囲と期間の整理からご相談いただけます。

Remoguとリラシクなら、リモートワークで働く社員の候補者も、業務委託で開発に加わる専門人材も探せます。

Remoguは、リモート前提で全国から即戦力のITプロ人材を調達するサービスです。リラシクは、扱う求人がすべてリモートワークのITエンジニア専門転職エージェントです。どちらもLASSICが運営しています。

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出典

  1. *1 参考:厚生労働省「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」パンフレット(令和8年8月発行)(PDF)(https://homeworkers.mhlw.go.jp/files/guideline.pdf)。出典:第2「定義」の⑷仲介事業者①〜③、自営型テレワークの職種の例、受発注のイメージ図の注(利用料・手数料の負担、支払代行)、仲介事業者は契約の当事者とならない旨の注、第3「募集内容の明示」を参照(2026年10月確認)
  2. *2 参考:職業安定法(e-Gov法令検索)(https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000141)。第4条(職業紹介の定義)、第30条(有料職業紹介事業の許可)を参照。2026年10月20日に条文を確認(2026年10月確認)
  3. *3 参考:厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月8日改定版)(PDF)(https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000962665.pdf)。出典:副業・兼業の禁止又は制限(業務上の秘密の漏洩、競業)と、労働時間が通算されない場合(フリーランス等)の記述を参照(2026年10月確認)
  4. *4 参考:厚生労働省「人材サービス総合サイト」(https://jinzai.hellowork.mhlw.go.jp/JinzaiWeb/GICB101010.do?action=initDisp&screenId=GICB101010)。職業紹介事業などの許可・届出事業所の一覧を検索できるサイト(2026年10月確認)




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