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2026.10.25 採用支援コラム

GitHub Copilotの業務利用|業務委託のチェックリスト

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

ホワイトボードに描いた3つの枠にマーカーでチェック印を書く

この記事の結論

  • 業務委託のエンジニアにGitHub Copilotを使わせるなら、まず自社の組織のシートか本人の契約かを決めます。
  • 組織のポリシーとコンテンツの除外は、その組織からシートを受け取った人にだけ届き、エージェントモードなどでは除外が効きません。
  • 契約終了時は、組織から外すとすぐに使えなくなり、シートだけを外すと請求期間の終わりまで使える場合があります。

※ 本記事は2026年10月時点の公式情報(省庁・公的機関、および製品やサービスを提供する事業者が公開している資料)に基づきます。

外部のエンジニアに開発を業務委託することになり、本人から「普段どおりGitHub Copilotを使ってよいか」と聞かれた。社員には会社で契約したものを使わせているが、社外の人の場合はどの契約で使わせればよいのか、何を設定しておけばよいのか分からない——。エンジニアに仕事を頼む企業で出てくる迷いです。

本記事は、外部のエンジニアに業務委託する企業の担当者に向けて、GitHub Copilotの業務利用を認めるときに発注側が確かめる14の項目を、参画前、作業中、契約終了時のチェックリストにまとめます。機能や設定、データの扱いは、GitHubの公式ドキュメントと料金ページで確かめたことだけを書いています。

委託先のCopilot利用で起きること

業務委託で加わるエンジニアは、自分で契約したGitHub Copilotを持っていることがあります。そのまま業務利用を認めると、発注側の組織で決めた設定が届かないまま、自社のコードがCopilotに読まれます。公式ドキュメントで確かめられる違いは次のとおりです。

  • Copilotのポリシー(使える機能やモデルの決まり)は、その組織からCopilot BusinessかCopilot Enterpriseのライセンスを受け取った人に適用される*2
  • 組織の所有者が設定するコンテンツの除外(Copilotに読ませないファイルの指定)は、その組織からシートを割り当てられた人が対象になる*3
  • 個人向けのプランでは、プロンプトや提案などのやり取りのデータをAIモデルの学習と改善に使うことがあるとしている。本人は設定で止められる
  • 料金ページの比較表では、知的財産の補償(IP indemnity)はBusinessとEnterpriseに含まれ、個人向けのプランには含まれない*1

業務委託のエンジニアにGitHub Copilotの業務利用を認めるときに発注側が確かめる14項目を、3つの段階に分けた図。参画前は、①使う契約、②組織への加え方、③費用の負担、④本人の個人プラン、⑤ほかの発注先のシート、⑥機能とモデル、⑦読ませないファイル。作業中は、⑧公開コードと一致する候補、⑨成果物の権利、⑩使われ方の記録、⑪設定の変更の記録。契約終了時は、⑫外し方、⑬使えなくなる時期、⑭個人の契約。GitHubの公式ドキュメントと料金ページをもとに作成。

誰の契約で使うかを決めると、設定、データの扱い、補償がまとめて決まります。社員のチームへの導入の進め方はGitHub Copilot導入支援で扱っています。本記事は業務委託のエンジニアに使わせる場面に絞り、上の図の3つの段階で確かめる点を並べます。

参画前のチェックリスト

参画前は、使う契約、組織への加え方、読ませないファイルを中心に決めます。

発注担当が書類に押印し向かいの外部エンジニアは手帳に手を置く

参画前のチェックリスト(7項目。出典:GitHub Docs「組織のメンバーにGitHub Copilotへのアクセスを許可する」「GitHub Copilotのシートの割り当て」「GitHub Copilotのポリシー」「組織内のGitHub Copilotのポリシーと機能の管理」「GitHub Copilotのコンテンツの除外」、GitHub Copilotの料金ページをもとに作成。2026年10月23日確認)
項目 確かめる中身 公式ドキュメントでの扱い
①使う契約 自社の組織のCopilot Businessのシート(1人分の利用枠)を割り当てるか、本人の契約で使わせるか ポリシーは、その組織からライセンスを受け取った人に適用される
②組織への加え方 組織のメンバーとして招待するか、外部コラボレーター(特定のリポジトリだけに招く社外の人)として加えるか 外部コラボレーターにもシートは付与されるが、組織への招待は送られない
③費用の負担 シートの費用を自社で持つか、報酬に含めるか Copilot Businessは1ユーザーあたり月19米ドル。課金は使い始めた日ではなく、アクセスを付けた時点から始まる
④本人の個人プラン 本人がCopilot Pro・Pro+・Maxを契約しているか 組織のシートを割り当てると個人プランは自動で解約され、残りの期間は日割りで返金される。以後は組織のポリシーで使う
⑤ほかの発注先のシート ほかの会社の組織からもシートを受け取っているか 別々のエンタープライズからライセンスを受けると、ほとんどの場合もっとも厳しいポリシーが適用される
⑥機能とモデル どの機能とモデルを使わせるか 「Policies」で機能の可否を、「Models」で基本以外のモデルの可否を決める。基本以外のモデルは追加の費用がかかることがある
⑦読ませないファイル 鍵や接続先の設定、顧客のデータを含むファイルをコンテンツの除外に入れたか 除外したファイルでは候補が出ず、ほかのファイルへの候補やチャットの回答にも使われない

③の金額は料金ページの表示で、変わることがあります。⑤は、複数の発注先の案件を掛け持ちする人で起こり得ます。同じエンタープライズの中の複数の組織から受け取った場合は、逆にもっとも緩いポリシーが通常は適用されるとされています。

⑦には限界があります。IDE(開発用の編集ソフト)のチャットのエージェントモードとCopilot CLIでは除外が効きません。*4 また、IDEが型の情報などを間接に渡した場合は、除外したファイルの情報が使われることもあるとされています。*3 除外だけに頼らず、チャットに貼ってよいものとよくないものを本人と言葉でも決めておきます。

作業中のチェックリスト

作業中は次の4点を確かめます。

  • ⑧公開コードと一致する候補:組織のポリシーで一致する候補を出さない設定にしたか。出す場合は誰が確かめるか
  • ⑨成果物の権利:Copilotの提案を含む成果物の権利の移転と、補償の条件を契約で確かめたか
  • ⑩使われ方の記録:最後にCopilotを使った日と活動レポートを定期的に見ているか
  • ⑪設定の変更の記録:除外やポリシーを誰がいつ変えたかを監査ログで追えるか

⑧について、料金ページは、重複を見つけるフィルターを有効にすると、GitHubの公開コードと65字句以上(平均で約150文字)一致する候補を表示しないと説明しています。一致する候補を許す設定では、受け入れた候補について一致したコードの情報を示せるとしたうえで、一致が著作権の侵害を意味するとは限らず、使うかどうかや出典・ライセンスの扱いは利用者が判断するとしています。*1 業務委託では、この判断を受託者に任せるのか、自社のレビューで行うのかを先に決めておきます。

印刷したコードの変更箇所の紙に赤ペンで括弧を書く

⑩は、組織の設定にあるCopilotの「Access」画面で、最後に使った時期の順に並べ替えができ、活動レポートをCSVで取り出せます。*5 ⑪は、コンテンツの除外を最後に変えた人と時刻が設定画面の下に表示され、監査ログで変更後の内容まで確かめられます。*6 成果物の著作権の基本は業務委託エンジニアの参画後に知る成果物の著作権の基本で扱っています。

契約終了時のチェックリスト

契約終了時は次の3点を確かめます。

  • ⑫外し方:組織から外すか、組織に残してシートだけを取り消すか
  • ⑬使えなくなる時期:請求期間の途中でシートを外したときに、いつまで使えるかを知っているか
  • ⑭個人の契約:本人が個人で持つCopilotと、手元に残ったコードの扱いを契約で決めたか

公式ドキュメントによると、Copilotを割り当てた組織からユーザーを外すと、Copilotのアクセスも自動で取り消されます。組織に残したままシートだけを取り消すこともできますが、請求期間の途中で外した場合、そのユーザーは期間の終わりまでCopilotを使えるとされています。*7 組織から外された人はすぐに使えなくなり、シートの請求は期間の終わりまで続きます。*8 契約の最終日に止めたいなら、組織から外す手順を選びます。

組織の単位で取り消しても、外れるのは組織を通じたアクセスだけで、本人が個人で持つアクセスは残ります。*7 手元に残ったコードや資料の返却と消去は、Copilotの設定ではなく契約の取り決めで扱います。離任時の対策は業務委託エンジニアの離任時に情報漏えいを防ぐ3つの対策で扱っています。

外部に頼むときに確認しておきたい点

組織の設定や一致する候補のレビューを担える人が社内にいないと分かったら、Copilotを使った開発の経験がある外部人材に頼む方法があります。相談の前に次の点を決めておくと、条件に合う人を探しやすくなります。

  • 範囲:Copilotを使ってよい作業(コードを書く、テスト、レビュー)と、使わない作業
  • 期間:参画の時期と契約の期間、シートを外す日
  • 体制:シートを割り当てる組織の所有者と、一致する候補を確かめる社内のレビュー担当
  • 費用の決まり方:シートの費用を自社で持つか、報酬に含めるか
  • 引き継ぎ:契約終了時に受け取る記録と、相手の手元で消してもらう情報

面談では、これまでの案件でCopilotをどの契約で使ってきたか、除外の設定がある環境で作業した経験があるかを聞くと、参画前のチェックリストを相手とすり合わせやすくなります。生成AIの仕事を頼むときの全体の流れは外部人材活用で生成AIの仕事を頼むときに行う5つのことで扱っています。契約の個別の判断は、専門家に確かめてください。

まとめ:委託先のCopilot業務利用で確かめる点

業務委託のエンジニアにGitHub Copilotの業務利用を認めるときは、3つの段階で確かめます。参画前は、自社の組織のシートで使うか本人の契約で使うかを決め、組織への加え方、費用の負担、使わせる機能とモデル、読ませないファイルを決めます。作業中は、公開コードと一致する候補を誰が確かめるか、成果物の権利と補償の条件、使われ方と設定の変更の記録を確かめます。契約終了時は、外し方で使えなくなる時期が違うことを踏まえ、本人の個人の契約と手元のコードの扱いを決めておきます。

LASSICに相談するメリット

参画前のチェックリストで、使う契約と読ませないファイルが決まったら、その条件で開発に加わる人材を探す相談に進めます。業務委託で頼むか社員で採るかを決めきれていなくても、両方の形で候補を比べられます。

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よくある質問

業務委託のエンジニアが自分で契約したGitHub Copilotを使ってもよいですか

認めるかどうかは発注側が決めます。本人の契約では、組織のポリシーとコンテンツの除外が届かず、個人向けのプランではやり取りのデータが学習に使われることがあります。業務利用は自社の組織のシートに限るという決め方があります。

外部コラボレーターにもCopilotのシートを割り当てられますか

割り当てられます。公式ドキュメントでは、外部コラボレーターにはシートが付与され、組織への招待は送られないとされています。課金はアクセスを付けた時点から始まります。

契約が終わった日にCopilotを使えなくするにはどうすればよいですか

組織からユーザーを外すと、Copilotのアクセスもすぐに取り消されます。組織に残したままシートだけを外すと、請求期間の終わりまで使える場合があります。

業務委託で開発に加わる専門人材を探す

GitHub Copilotを使ってよい範囲が決まっていれば、そのままご相談いただけます。チェックリストを埋めきれていない段階でも構いません。

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出典

  1. *1 参考:GitHub「GitHub Copilot · Plans & pricing」(料金ページ)(https://github.com/features/copilot/plans)。出典:GitHub。Businessの料金、比較表のIP indemnity、FAQのデータの扱いと公開コードとの一致・重複検出フィルターの記載を参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  2. *2 参考:GitHub Docs「GitHub Copilotのポリシー(エンタープライズと組織)」(https://docs.github.com/ja/copilot/concepts/enterprise/policies)。出典:GitHub Docs。ポリシーが適用される人と、複数のライセンスを受けた場合の扱いを参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  3. *3 参考:GitHub Docs「GitHub Copilotのコンテンツの除外」(https://docs.github.com/ja/copilot/concepts/security-governance-and-network-settings/content-exclusion)。出典:GitHub Docs。除外の効果、設定できる人、除外の限界を参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  4. *4 参考:GitHub Docs「GitHub Copilotからのコンテンツの除外」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/configure-content-exclusion/exclude-content-from-copilot)。出典:GitHub Docs。除外に対応しない機能(Copilot CLIとIDEのエージェントモード)の注記を参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  5. *5 参考:GitHub Docs「組織内のGitHub Copilotのユーザーアクティビティデータの確認」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/administer-copilot/manage-for-organization/review-activity/review-user-activity-data)。出典:GitHub Docs(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  6. *6 参考:GitHub Docs「GitHub Copilotのコンテンツ除外に対する変更の確認」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/configure-content-exclusion/review-changes)。出典:GitHub Docs(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  7. *7 参考:GitHub Docs「組織メンバーのGitHub Copilotへのアクセスを取り消す」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/administer-copilot/manage-for-organization/manage-access/revoke-access)。出典:GitHub Docs。組織単位の取り消しの範囲と、請求期間の途中で外した場合の扱いを参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  8. *8 参考:GitHub Docs「組織とエンタープライズのGitHub Copilotのシートと請求サイクル」(https://docs.github.com/ja/copilot/concepts/billing-and-usage/organizations-and-enterprises/seats-and-billing-cycles)。出典:GitHub Docs。組織から外されたユーザーのアクセスと請求の扱いを参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  9. *9 参考:GitHub Docs「組織のメンバーにGitHub Copilotへのアクセスを許可する」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/administer-copilot/manage-for-organization/manage-access/grant-access)。出典:GitHub Docs。課金の開始と外部コラボレーターへのシートの付与を参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  10. *10 参考:GitHub Docs「GitHub Copilotのシートの割り当て」(https://docs.github.com/ja/copilot/reference/copilot-billing/seat-assignment)。出典:GitHub Docs。個人プランを持つ人にシートを割り当てた場合の扱いを参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)
  11. *11 参考:GitHub Docs「組織内のGitHub Copilotのポリシーと機能の管理」(https://docs.github.com/ja/copilot/how-tos/administer-copilot/manage-for-organization/manage-policies)。出典:GitHub Docs。PoliciesとModelsの設定を参照(確認日2026年10月23日)(2026年10月確認)




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