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2026.10.25 採用支援コラム

Claude Codeエンジニアの採用判断|4つの問いと見極め方

監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

ホワイトボードに4つの四角と右へ分かれる矢印の図を描く右腕

この記事の結論

  • Claude Codeを使うエンジニアの採用では、ツールを動かせるかより、AIの出した変更を確かめて責任を持てるかを見ます。
  • 契約とデータの扱い、確かめる仕組み、開発が中核か、期間と完了の基準を書けるかの順に問い、社員か業務委託かを決めます。
  • 面接では、レビューの仕方、テストで完成を確かめる方法、AIに許す操作と情報の扱いを、実際の場面に沿って聞きます。

※ 本記事は2026年10月時点の公式情報(省庁・公的機関、および製品やサービスを提供する事業者が公開している資料)に基づきます。

開発チームでClaude CodeなどAIのコーディング支援ツールを使い始めたものの、使いこなせるエンジニアが社内に少ない。求人を出して社員で採るべきか、経験者に業務委託で入ってもらうべきか——。

本記事は、Claude Codeを使うエンジニアを社員で採用するか業務委託で迎えるかを、4つの問いの順番で決める手順を示します。面接で確かめる点は、ツールの操作ではなく、レビュー・テスト・セキュリティの扱いに絞りました。ツールの働きやデータの扱いは、提供元の公式ドキュメント(2026年10月22日確認)で確かめた範囲だけを書いています。

Claude Codeを使うエンジニアの仕事

Claude Codeは、Anthropicが提供するAIのコーディング支援ツールです。公式ドキュメントは、コードベース(プログラム一式)を読み、ファイルを編集し、コマンドを実行し、開発ツールと連携するツールと説明しています。*1仕事の中身は次の3つに分かれます。

  • 頼む:作りたい機能、変えてよい範囲、完成の条件を言葉で伝える
  • 確かめる:AIが出した変更とコマンドを、取り込む前に読んで判断する
  • 守る:AIに許す操作と、社内のコードや情報の扱いを決める

公式ドキュメントは、提案されたコードとコマンドを承認の前に問題がないか確かめる責任は利用者にあるとしています。*2 また、AIは作業が終わったように見えた時点で止まるため、テストのような合否の出る確かめ方がないと、誤りに気づく役目は人に残るとも書いています。*3 採用で問われるのは、ツールを動かせることより、出てきた結果を確かめて責任を持てるかです。

AIの機能そのものを作るエンジニアの採り方は「生成AIエンジニアの採用要件と見極め方」で扱っています。本記事は、AIを道具として使いながら業務システムや自社サービスを作るエンジニアが対象です。

社員か業務委託かを決める4つの問い

判断は次の順番で進めます。上から答え、右に外れた問いがあれば、その行き先を先に片づけてから次へ進みます。

AIのコーディング支援ツールを使うエンジニアの迎え方を決める順番の図。問1は法人の契約とデータの扱いを決めたかで、いいえなら採用より先に契約と社内ルールを決める。問2はAIが書いたコードを確かめる人と仕組みが社内にあるかで、いいえなら確かめる仕組みづくりを業務委託で先に頼む。問3は任せる開発が自社の中核で長く続くかで、はいなら社員で採り、リモート社員も候補に入れる。問4は期間と完了の基準を決められるかで、いいえなら範囲を小さく区切って業務委託で試す。すべて通れば会社の契約のアカウントで使ってもらう形で業務委託で迎え、どこかで迷ったときは迷った問いから外部人材に相談する。

4つの問いで確かめることと行き先
問い 確かめること 外れたときの行き先
問1 法人の契約とデータの扱い 会社として契約したアカウントで使うか。社内のコードや顧客の情報をどこまで入れてよいか 採用を急がず、契約と社内ルールを先に決める
問2 確かめる人と仕組み AIが出した変更を読んで判断できる社員と、自動で動くテストがあるか レビューとテストの仕組みづくりから業務委託で頼む
問3 中核で長く続く開発か 自社サービスの中心で、作った後も改善を続けるか はいなら社員で採る。いいえなら問4へ
問4 期間と完了の基準 いつまでに何ができたら終わりかを書けるか 書けないなら範囲を小さく区切って業務委託で試す

問1を最初に置くのは、契約の種類でデータの扱いが変わるためです。公式ドキュメントでは、TeamプランやEnterpriseプラン、APIなど法人向けの契約で送られたコードや指示は、利用者が提供を選んだ場合を除き、生成モデルの学習に使わないとしています。一方、個人向けのFree・Pro・Maxでは、設定が有効なら学習に使うとしています。*4 業務委託の人が自分の個人契約で社内のコードを扱うと、この前提が崩れます。IPAの調査でも、生成AIの「適切な利用を管理するためのルールや基準の作成が難しい」は、日米独のいずれでも高い課題でした。*6

問3と問4は、確保の方法そのものを決める問いです。IPAの同じ調査では、日本企業はコア事業でも「外部委託による開発」を行う割合が4割弱と最も多くなっています。*6 中核の開発を社内に残したいなら社員で採用し、期間の決まった開発なら業務委託で迎える、と分けて考えます。

見極めで確かめる4つの点

面接や面談で、使ったツールの名前や操作の速さを聞いても、仕事の力は分かりません。AIが出した結果をどう扱ったかを、実際の場面に沿って聞きます。

候補者が印刷した変更の一覧の余白に赤ペンで丸を付ける実技の手元

見極めで確かめる点と聞き方
確かめる点 聞くこと 答えの見どころ
レビュー AIが出した変更をどの単位で読み、何を理由に差し戻したか 変更を小さく区切って読み、理由を説明できない変更は取り込まない
テスト 作業を頼む前に、完成をどう確かめると決めたか テストやビルドなど合否の出る確かめ方を先に用意し、結果の証拠を見て判断している
セキュリティ AIに自動で任せた操作と、確認してから許した操作をどう分けたか 重要なファイルの変更とコマンドは承認の前に確かめ、信頼できない内容をそのまま渡さない
データ 社内のコードや顧客の情報を、どの契約のアカウントで扱ったか 会社が契約したアカウントで使い、入れてよい情報の範囲を決めている

表の見どころは、公式ドキュメントが勧める使い方に沿っています。提案されたコマンドを承認の前に確かめること、重要なファイルへの変更を確かめること、信頼できない内容をAIに直接渡さないことが挙げられています。*2 完了を言い切らせるのではなく、テストの出力などの証拠を示させる使い方も勧められています。*3

IPAの調査では、生成AIを業務で使う上での課題として「誤った回答を信じて業務に利用してしまう」が日本で突出していました。*6 AIの結果を疑って確かめる習慣は、エンジニアの採用でいちばん見たい点です。実技で確かめるなら、AIの使用を認めた課題を出し、出てきた変更をレビューしてもらう形が使えます。課題の作り方は「コーディングテスト導入の進め方と評価基準」を参考にしてください。

業務委託で迎えるときの決めごと

業務委託で入ってもらうと決めたら、ツールの使い方を契約と受け入れの準備に書き込みます。

契約書の束の横の確認の別紙に発注側が青ペンで印を付ける

  • アカウント:会社が契約した法人向けのアカウントを用意し、本人の個人契約では社内のコードを扱わない。TeamプランやEnterpriseプランでは、請求と利用者をまとめて管理できる*5
  • ログインの制限:管理者は、ログインを自社の組織のアカウントに限る設定ができる*5
  • 許す操作:AIが自動で進める操作と、承認してから行う操作の範囲を社員とそろえる。権限は利用者と組織が設定できる
  • 記録の扱い:利用者の端末には会話の記録が既定で30日間保存される*4。契約が終わるときの消し方を決めておく
  • 受け入れ:納品のときに、テストの結果と変更の説明を出してもらう

法人向けの契約でも、提供元でのデータの保存期間は標準で30日とされています。*4 機能やプラン、データの扱いは変わり得るため、契約の前に公式のページで確かめ直してください。

外部人材に頼むときに確認しておきたい点

AIのコーディング支援ツールを使った開発の経験を持つ外部人材に頼むときは、相談の前に次の5つを書き出しておくと、条件の合う人を探す話が早く進みます。

  • 範囲:任せる機能と、AIに変えさせてよいコードの範囲
  • 期間:始める時期、契約の区切り、完了の基準
  • 体制:AIが出した変更をレビューする社内の担当者と、受け入れを判断する人
  • 費用の決まり方:作業の時間で払うのか、成果物で払うのか
  • 引き継ぎ:作業の記録、テスト、AIに渡した指示やルールの文書

4つの問いのどこで迷っているかが分かれば、その段階から相談できます。問2で止まったなら、レビューとテストの仕組みづくりから頼む形を選べます。問3で社員と決めた場合も、リモートワークで働く候補者まで広げて探せます。外部人材に頼む前の準備は「外部人材活用で生成AIの仕事を頼むときに行う5つのこと」もあわせてご覧ください。

まとめ:Claude Code採用の判断

Claude Codeを使うエンジニアの採用では、ツールを動かせるかより、AIの出した結果を確かめて責任を持てるかが問われます。第一に、法人の契約とデータの扱い、確かめる人と仕組み、開発が中核か、期間と完了の基準を書けるかの4つの問いで、社員か業務委託かを決めます。第二に、面接ではレビュー・テスト・セキュリティ・データの扱いを実際の場面に沿って聞きます。第三に、業務委託で迎えるなら、会社の契約のアカウントと記録の扱いを先に決めておきます。

LASSICに相談するメリット

4つの問いで業務委託が合うと分かった開発は、範囲と期間を決めればそのまま相談できます。社員で採ると決めた場合も、リモートワークで働く候補者から探す形を選べます。

Remoguは、株式会社LASSICが運営するフリーランス・業務委託のITプロ人材サービスです。リモート前提で全国から登録が集まっており、登録は約20,000名規模、その約8割が開発系です。人材が必要になった時点から4時間以内に候補者を提案し、最短1週間で実際の業務開始まで進みます(条件によっては実現できない場合があります)。

よくある質問

Claude Codeの利用経験の年数を求人の条件にしてもよいですか

年数を条件の中心にするのはおすすめしません。ツールは変わりが早く、年数は力を示しにくいためです。AIが出した変更のレビューの仕方、テストで完成を確かめる方法、情報の扱いを、求人票と面接で具体的に聞くほうが合う人に伝わります。

業務委託の人に自分のアカウントで使ってもらってもよいですか

社内のコードを扱うなら、会社が契約した法人向けのアカウントを使ってもらうのが確実です。公式ドキュメントでは、個人向けのFree・Pro・Maxは設定が有効なら学習に使うとしています。契約の前に、使うアカウントを決めておきます。

社内にAIのコードをレビューできる人がいない場合はどうしますか

4つの問いの問2で止まっている状態です。社員の採用を待つより先に、レビューとテストの仕組みづくりを経験者に業務委託で頼み、その仕組みを社内に引き継ぐ順番も選べます。

Claude Codeを使いこなすエンジニアを探す

任せたい開発の範囲と期間が決まっていれば、そのままご相談いただけます。社員で採るか業務委託で迎えるかを整理している段階でも構いません。

Remoguとリラシクなら、リモートワークで働く社員の候補者も、業務委託で開発に加わる専門人材も探せます。

Remoguは、リモート前提で全国から即戦力のITプロ人材を調達するサービスです。リラシクは、扱う求人がすべてリモートワークのITエンジニア専門転職エージェントです。どちらもLASSICが運営しています。

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出典

  1. *1 参考:Anthropic「Claude Code overview」(https://code.claude.com/docs/en/overview)。出典:Anthropic公式ドキュメント。Claude Codeの説明を参照(確認日2026年10月22日)(2026年10月確認)
  2. *2 参考:Anthropic「Claude Code Security」(https://code.claude.com/docs/en/security)。出典:Anthropic公式ドキュメント。権限の仕組み、利用者の責任、信頼できない内容を扱うときの推奨事項を参照(確認日2026年10月22日)(2026年10月確認)
  3. *3 参考:Anthropic「Claude Code Best practices」(https://code.claude.com/docs/en/best-practices)。出典:Anthropic公式ドキュメント。テストなどの確かめ方を与えること、証拠を示させることを参照(確認日2026年10月22日)(2026年10月確認)
  4. *4 参考:Anthropic「Claude Code Data usage」(https://code.claude.com/docs/en/data-usage)。出典:Anthropic公式ドキュメント。学習への利用、保存期間、端末に残る記録を参照(確認日2026年10月22日)。内容は変わり得る(2026年10月確認)
  5. *5 参考:Anthropic「Claude Code Authentication」(https://code.claude.com/docs/en/iam)。出典:Anthropic公式ドキュメント。法人向けプランの管理、ログインを組織に限る設定を参照(確認日2026年10月22日)(2026年10月確認)
  6. *6 参考:IPA「DX動向2025」(https://www.ipa.go.jp/digital/chousa/dx-trend/dx-trend-2025.html)。出典:独立行政法人情報処理推進機構。2.3 生成AIの導入状況、2.4 システム開発等の内製化の状況を参照(確認日2026年10月22日)(2026年10月確認)




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