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2026.09.10 採用支援コラム

レガシー移行が進まない理由|40.1%が実施前で止まる




監修・編集責任者:牛尾 昭昌(株式会社LASSIC 執行役員)

この記事の結論

  • 実施前で40.1%:154件が止まっています*2。
  • 着手できていないが20.3%:78件です*2。
  • 実行前の理由は人材が15件:34件のうちの件数です*2。

※ 本記事は2026年9月時点の公式情報(省庁・公的機関・ベンダー公式ドキュメント)に基づきます。

移行の必要性は共有できている。計画もある。それでも着手日が決まりません。よくある詰まり方です。

止まっている理由が人なのか予算なのか合意なのかで、次の手が変わります。

手がかりは、レガシー移行の状況と、計画を実行に移せない理由を企業に聞いた設問です。

IPAの調査データを集計すると、判断前・着手前・実行前を合わせて154件、40.1%が実施の前で止まっていました*2。

計画は策定済みだが実行に移せていないと答えた34件では、必要な人材が確保できないが15件で上位でした*2。

積み上げられた丸太の切り口

計画はあるのに、着手日が決まらない

移行の話は通っています。方針も決まっています。それでも動き出しません。

止まっている理由が1つに絞れていないためです。人を足すべきかも判断できません。

IPA「2024年度ソフトウェア動向調査」の企業向け調査のQ5-16とQ5-17から作成した図。この調査は2025年2月27日公開・2025年4月25日最終更新で、2024年12月17日から2025年2月14日にかけて実施され、2025年4月7日時点で企業799件と個人74件の計873件の回答があり、匿名化してオープンデータとして公開され分析レポートが募集されていること、この記事は企業向けの799件だけを扱い個人向けの74件は含めないこと、比率は公開されている調査結果のCSVから筆者が集計した値であること、絞り込みが2段で1段目がユーザー企業662件とユーザー系情報システム子会社20件の682件、ベンダー系117件は回答対象ではないこと、2段目がレガシーに該当するシステムを保有している322件と過去に保有していた62件の384件であること、前段のQ5-3で経営上及びビジネス上最も重要と考えられるシステムを一つ思い浮かべるよう指示され以降の設問も同様とされていること、Q5-16は必須の単一選択で丸めた比率を足すと100.0になること、選択肢の文言は先頭のレガシーシステム移行のという語を省くなど意味を変えずに短く表記していること、10の選択肢が実施中で大きな課題はないもしくは移行はすでに完了している102件26.6・必要性は理解しているが計画に着手できていない78件20.3・必要性についてまだ判断できていない42件10.9・計画は策定済みだが実行に移せていない34件8.9・その他33件8.6・わからない32件8.3・必要性は理解しているが実施しないと判断した既存のシステムを継続運用27件7.0・実施中だがクリティカルな課題が発生し対応中25件6.5・実施中で課題あり対応できず凍結中8件2.1・必要性は理解しているが実施しないと判断した既存のシステムを破棄3件0.8であること、上端102件26.6と2番目78件20.3の差が6.3ポイントであること、4つに束ねると実施前が154件40.1・実施中と完了が135件35.2・実施しないと判断が30件7.8・わからないとその他が65件16.9でこの4区分を足すと100.0になり、この束ね方はこの図の側のものであること、実施中の3区分135件のうち課題がある側が25件と8件で33件あり135件に対して24.4であること、Q5-17は計画は策定済みだが実行に移せていないと答えた34件だけが対象の複数選択で、母数が34件と小さいため比率ではなく件数で示すこと、実行に移せない理由が必要な人材が確保できない15件・他に優先的に処理すべき作業があるため着手できない12件・業務部門の協力が得られない8件・経営層からの承認が得られず予算確保ができない5件・わからない4件・その他4件で延べ48件であること、4つの理由のうち何個を選んだかで分けると0個が8件・1個が15件・2個が8件・3個が3件であること、止まっている段を1つ動かす4段が、自社がどの段にいるかを1つ選ぶ・その段で足りないものを人か予算か合意に分ける・人が足りない場合は読み解く作業と決める作業を分ける・読み解く作業を期間で区切って外へ出す順であること、この集計から読めないのは止まっている期間の長さ・段の間の移り方・実施中の課題の中身・因果の向き・産業別や規模別の内訳・回答企業の偏り・2025年4月7日より後の傾向であることをまとめた図

この状況を集計した資料があります*1。IPAの「2024年度ソフトウェア動向調査」です*1。

日付も示されています*1。2025年2月27日公開・最終更新日は2025年4月25日、調査は2024年12月17日から2025年2月14日にかけて実施されました*1。

回答の件数も示されています*1。2025年4月7日時点で企業799件、個人74件の計873件でした*1。この記事は企業向けの799件だけを扱い、個人向けの74件は含めません*1。

データの扱いも書かれています*1。回答を匿名化してオープンデータとして公開し、分析レポートを募集しているとされています*1。

今回見るのはQ5-16とQ5-17です*3。移行の状況と、計画を実行に移せない理由を扱います*3。

母数は384件、絞り込みは2段

数値の出どころを先に決めます*2。この記事の比率は、公開されている調査結果のCSVから筆者が集計した値です*2。

母数を実測します*2。絞り込みは2段です*2。

1段目は企業種別です*3。ユーザー企業662件とユーザー系情報システム子会社20件の682件が対象で、ベンダー系117件は回答対象ではありません*2。

2段目はレガシーの保有です*3。保有している322件と、過去に保有していた62件を足した384件がQ5-16の母数になります*2。

思い浮かべる対象の指示もあります*3。前段のQ5-3で「経営上及びビジネス上最も重要と考えられるシステムを一つ思い浮かべて」と指示され、以降の設問も同様とされています*3。

形式も確かめます*3。Q5-16は必須の単一選択で、丸めた比率を足すと100.0になります*2。補数は使いません*2。

表記も1つ決めます*3。選択肢の文言は、先頭の「レガシーシステム移行の」という語を省くなど、意味を変えずに短く表記します*3。

この記事で計算した値も分けて書きます*2。4つへの束ね方、実施中に対する割合、差はこの記事で計算したものです*2。

実施中と完了が26.6%、着手できていないが20.3%

まず10の区分を上から見ます*2。上端は「実施中で大きな課題はない、もしくは移行はすでに完了している」で102件、26.6%でした*2。

2番目は手前で止まっている側です*2。「必要性は理解しているが、計画に着手できていない」が78件で20.3%になります*2。

差を計算します*2。26.6%から20.3%を引くと6.3ポイントです*2。上の2区分は近い水準で並びます*2。

3番目はさらに手前です*2。「必要性についてまだ判断できていない」が42件で10.9%でした*2。

4番目が計画のある側です*2。「計画は策定済みだが、実行に移せていない」が34件で8.9%です*2。

次に判断できない側が並びます*2。「その他」が33件8.6%、「わからない」が32件8.3%でした*2。

実施しないと決めた側もあります*2。「必要性は理解しているが、実施しないと判断した(既存のシステムを継続運用)」が27件7.0%、「同(既存のシステムを破棄)」が3件0.8%です*2。

実施中で課題がある側も示します*2。「実施中だがクリティカルな課題が発生し対応中」が25件6.5%、「実施中で課題あり、対応できず凍結中」が8件2.1%でした*2。

4つに束ねると実施前が40.1%

10区分は細かいので束ねます*2。この束ね方はこの記事の側で、資料が分類しているわけではありません*2。

1つ目は実施の前で止まっている側です*2。判断できていない42件、着手できていない78件、実行に移せていない34件を足すと154件、40.1%になります*2。

2つ目は動いている側です*2。大きな課題はない102件、クリティカルな課題25件、凍結中8件を足すと135件、35.2%です*2。

3つ目は実施しないと決めた側です*2。27件と3件で30件、7.8%でした*2。

4つ目は判断できない側です*2。「わからない」32件と「その他」33件で65件、16.9%になります*2。

合計も確かめます*2。154件と135件と30件と65件を足すと384件、比率でも100.0です*2。

読み方はこうです*2。動いている側35.2%より、実施の前で止まっている側40.1%のほうが多くなります*2。

実務での意味はこうです。移行が話題になっている会社の4割は、まだ何も動いていない段にいます*2。まず自社がどの段かを確かめる話になります*2。

動いている側でも4分の1に課題がある

動いている側の中身も見ます*2。実施中と完了の135件です*2。

課題がある側を数えます*2。クリティカルな課題25件と凍結中8件で33件になります*2。

割合も出します*2。135件に対して24.4%です*2。この割り算はこの記事で行ったものです*2。

読み方はこうです*2。動き出しても4分の1ほどは課題を抱えています*2。

ただし資料からは、実施中の課題の中身は読めません*3。この設問は状況の区分を聞いたものです*3。

実行に移せない34件の理由は人材が上位

次の設問に移ります*3。「計画は策定済みだが、実行に移せていない」と答えた34件だけが対象です*3。

母数が小さいので扱いを決めます*2。34件では1件が2.9ポイント動くため、比率ではなく件数で示します*2。

上位は人でした*2。「計画を実行するにあたり必要な人材(ビジネスアーキテクト、ITアーキテクトや技術的専門知識を持つ人材)が確保できない」が15件です*2。

2番目は順番の問題です*2。「他に優先的に処理すべき作業があるため着手できない」が12件でした*2。

3番目が社内の合意です*2。「業務プロセスの変更への理解不足や抵抗感があり、業務部門の協力が得られない」が8件になります*2。

4番目が予算です*2。「経営層からの承認が得られず予算確保ができない」が5件でした*2。

残りも示します*2。「わからない」が4件、「その他」が4件で、延べ選択数は48件です*2。

選んだ個数も数えます*2。4つの理由のうち0個が8件、1個が15件、2個が8件、3個が3件でした*2。足すと34件になります*2。

読み方はこうです*2。予算が理由の側は5件で、人と順番のほうが多くなります*2。承認を取り直す前に、人の手当てと順番の整理が先に来ます*2。

ただし資料からは、因果の向きは読めません*2。理由を選ぶ設問で、どれが先かは示されていません*2。

この集計から読めないこと

使う前に、限界を並べておきます*2。

第一に、止まっている期間の長さが読めません*3。状況の区分を聞いた設問で、いつからかは示されていません*3。

第二に、段の間の移り方が読めません*3。1時点の分布で、同じ企業がどう進んだかは分かりません*3。

第三に、実施中の課題の中身が読めません*3。区分の名前までです*3。

第四に、因果の向きが読めません*2。理由を選ぶ設問であり、原因の順番は示されていません*2。

第五に、4つへの束ね方はこの記事のものです*2。実施前、実施中と完了、実施しないと判断、判断できないという区分は資料の分類ではありません*2。

第六に、Q5-17は母数34件です*2。件数で示しており、比率は出していません*2。

第七に、産業別や規模別の内訳を出していません*2。384件全体の分布までです*2。

第八に、回答企業の偏りが残ります*1。任意の回答であり、母集団を代表する抽出ではありません*1。

第九に、時期の範囲があります*1。2025年4月7日時点の回答であり、それより後の傾向は読めません*1。

止まっている段を1つ動かす4段

ここまでの分布を、自社の手順に落とします*2。

レガシーシステム移行の状況(出典:IPA「2024年度ソフトウェア動向調査」企業向け Q5-16)。絞り込みは2段で、1段目がユーザー企業662件とユーザー系情報システム子会社20件の682件(ベンダー系117件は回答対象ではない)、2段目がレガシーを保有している322件と過去に保有していた62件を足した384件。必須の単一選択で、丸めた比率を足すと100.0になる。選択肢の文言は先頭の「レガシーシステム移行の」という語を省くなど、意味を変えずに短く表記した。比率は公開されている調査結果のCSVから筆者が集計した値で、4つへの束ね方、実施中に対する割合、差も集計値から筆者が計算。示された値を用いて表を作成する編集・加工を筆者が実施
選択肢 件数 384件に対する比率
実施中で大きな課題はない、もしくは移行はすでに完了している 102件 26.6%
必要性は理解しているが、計画に着手できていない 78件 20.3%
必要性についてまだ判断できていない 42件 10.9%
計画は策定済みだが、実行に移せていない 34件 8.9%
その他 33件 8.6%
わからない 32件 8.3%
必要性は理解しているが、実施しないと判断した(既存のシステムを継続運用) 27件 7.0%
実施中だがクリティカルな課題が発生し対応中 25件 6.5%
実施中で課題あり、対応できず凍結中 8件 2.1%
必要性は理解しているが、実施しないと判断した(既存のシステムを破棄) 3件 0.8%

1段目は、自社がどの段にいるかを1つ選ぶことです。判断前、着手前、実行前、実施中のどれかに置きます。

2段目は、その段で足りないものを人か予算か合意に分けることです。3つを同時に動かしません。

3段目は、人が足りない場合に読み解く作業と決める作業を分けることです。前者は渡せます。

4段目は、読み解く作業を期間で区切って外へ出すことです。結果を文書で受け取ります。

1段目を先に置く理由は、分布に出ています*2。10区分に分かれており、実施の前で止まっている側が154件40.1%、動いている側が135件35.2%です*2。段が違えば次の手も変わります*2。

2段目で分ける理由は理由の並びです*2。実行に移せていない34件では人材が15件、他の作業が12件、業務部門の協力が8件、予算が5件でした*2。予算より人と順番のほうが多くなります*2。

3段目で切り分ける理由は必要な人材の中身です*2。設問では必要な人材としてビジネスアーキテクトやITアーキテクト、技術的専門知識を持つ人材が挙げられています*3。レガシー移行に必要な人材の違い、設計43.8%と製造7.3%で扱った設問でも、設計側が上端でした*2。

4段目を期間で区切る理由は動き出したあとの分布です*2。実施中と完了の135件のうち33件24.4%は課題を抱えており、8件は凍結しています*2。一度に全部を渡す形にしないほうが戻しやすくなります*2。

実務では、3段目で切り出した読み解く作業と4段目の期間が外部要員の枠になります。フリーランスを含む業務委託は、この枠と相性があります。範囲と期間を区切って渡し、文書で受け取れるためです。

逆に、1段目の段の判定と2段目の切り分けを外へ出すと、何から動かすかの決めが外に出ます。ここは社内に置きます。

放置したままの影響はレガシー放置の影響とは、保守性77.3%と人材の欠乏44.8%で同じ調査の別の設問を扱っています。

関係者の情報共有はレガシー対応の情報共有|三者連携28.4%と共有なし16.4%で整理しています。

不足への対応方針はIT人材不足の対応とは、中途54.2%と外部委託44.1%で扱っています。

最後に範囲を添えておきます*1。この調査は2024年12月17日から2025年2月14日にかけて実施され、企業799件の回答があったものです*1。

まとめ:どの段にいるかを決めてから、足りないものを1つに絞る

第一に、資料です。IPAの「2024年度ソフトウェア動向調査」は2025年2月27日公開・2025年4月25日最終更新で、2024年12月17日から2025年2月14日にかけて実施され、2025年4月7日時点で企業799件・個人74件の計873件の回答がありました。この記事は企業向けの799件だけを扱い、回答は匿名化されてオープンデータとして公開されています。第二に、母数です。絞り込みは2段で、1段目がユーザー企業662件とユーザー系情報システム子会社20件の682件、2段目がレガシーを保有している322件と過去に保有していた62件を足した384件です。ベンダー系117件は回答対象ではありません。Q5-16は必須の単一選択で、丸めた比率を足すと100.0になります。比率は公開されている調査結果のCSVから筆者が集計した値です。選択肢の文言は先頭の「レガシーシステム移行の」という語を省くなど、意味を変えずに短く表記しました。第三に、10区分の分布です。実施中で大きな課題はないもしくは完了しているが102件26.6%、必要性は理解しているが計画に着手できていないが78件20.3%、必要性についてまだ判断できていないが42件10.9%、計画は策定済みだが実行に移せていないが34件8.9%、その他が33件8.6%、わからないが32件8.3%、実施しないと判断した(継続運用)が27件7.0%、実施中だがクリティカルな課題が発生し対応中が25件6.5%、実施中で課題あり対応できず凍結中が8件2.1%、実施しないと判断した(破棄)が3件0.8%でした。上の2区分の差は6.3ポイントです。第四に、束ねた値です。実施の前で止まっている側が154件40.1%、実施中と完了が135件35.2%、実施しないと判断が30件7.8%、判断できない側が65件16.9%で、足すと384件・100.0になります。第五に、動いている側の中身です。135件のうちクリティカルな課題25件と凍結中8件で33件、135件に対して24.4%が課題を抱えています。第六に、実行に移せない理由です。34件を対象とした設問で、必要な人材が確保できないが15件、他に優先的に処理すべき作業があるためが12件、業務部門の協力が得られないが8件、経営層の承認と予算が5件、わからないが4件、その他が4件、延べ48件でした。母数が小さいため件数で示しています。

LASSICに相談するメリット

読み解く作業を切り出して期間を決めたあと、そこを誰が埋めるかが残ります。実行に移せない理由が人の側にある段階では、常設の枠を増やすより範囲と期間を区切って埋めるほうが後戻りが少なくなります。

Remoguは、株式会社LASSICが運営するフリーランス・業務委託のITプロ人材サービスです。リモート前提で全国から登録が集まっており、登録数は約20,000名規模、毎月およそ400名が新たに加わっています。登録者は実務5年以上のミドル〜ハイレイヤーが中心で、約8割が開発系(SE・PM・テックリードなど)。バックエンドからインフラ、AI・データ領域まで揃っているため、「この工程を任せられる人」を役割単位で指名できます。人材ニーズの発生から4時間以内に候補者を提案し、最短1週間で稼働まで進みます(条件によっては実現できない場合があります)。月0.1人月から0.2人月といった小さな関わり方も組み合わせられるので、判断は社内に残したまま、手が要る工程だけを期間を区切って外に出す形が取れます。法人と個人にそれぞれ担当がつく分業体制で、参画したあとの稼働まで見ます。要件が固まっていない段階でも、何に困っているかから一緒に言語化して人材像を設計します。

この記事の調べ方(参照した一次情報)

計画はあるのに着手日が決まらない状況について、IPAの「2024年度ソフトウェア動向調査」の公開ページ、企業向けの調査結果のCSV、設問一覧を突き合わせて整理しました。公開日、最終更新日、調査期間、回答件数、オープンデータとして公開されている方針はいずれも公開ページから確認しています。Q5-16とQ5-17の回答対象がユーザー企業とユーザー系情報システム子会社の2種別であることは設問一覧の企業種別欄で確認し、CSVを数えて682件であること、Q5-2で保有と過去保有を選んだ322件と62件の384件がQ5-16の母数であることを実測しました。Q5-17はQ5-16で「計画は策定済みだが、実行に移せていない」を選んだ企業だけが対象であり、CSVで数えると34件でQ5-16の該当区分と一致することも確かめました。前段のQ5-3にある一つ思い浮かべるという指示、Q5-16が必須の単一選択であることも設問一覧から引いています。選択肢の文言を意味を変えずに短く表記したことは本文と表のcaptionに明記しました。この記事の比率は公開されている調査結果のCSVから筆者が集計した値であることを、本文、図、表のcaption、出典の4か所に明記しました。実施前154件40.1%、実施中と完了135件35.2%、実施しないと判断30件7.8%、判断できない側65件16.9%という束ね方、実施中135件に対する33件24.4%、6.3ポイントはいずれもこの記事で計算した値であり、資料が示している表ではありません。Q5-17は母数が34件で1件が2.9ポイント動くため、比率ではなく件数で示しました。止まっている期間の長さ、段の間の移り方、実施中の課題の中身、因果の向きはいずれもこの集計から読めないため書いていません。産業別や規模別の内訳も出していません。回答は任意のもので母集団を代表する抽出ではないこと、2025年4月7日時点の回答であることも記載しています。

よくある質問

レガシー移行はどの段階で止まっているのですか。

IPAの2024年度ソフトウェア動向調査の公開データを集計すると、母数384件のうち判断できていない42件10.9%、計画に着手できていない78件20.3%、計画は策定済みだが実行に移せていない34件8.9%で、合わせて154件40.1%が実施の前で止まっていました。実施中と完了は135件35.2%です(確認日2026年9月10日)。

いちばん多い状況は何ですか。

「実施中で大きな課題はない、もしくは移行はすでに完了している」が102件26.6%で上端でした。2番目は「必要性は理解しているが、計画に着手できていない」の78件20.3%で、差は6.3ポイントです。上の2区分は近い水準で並びます。

計画があるのに実行に移せない理由は何ですか。

「計画は策定済みだが、実行に移せていない」と答えた34件を対象とした設問では、必要な人材が確保できないが15件で上位でした。他に優先的に処理すべき作業があるためが12件、業務部門の協力が得られないが8件、経営層の承認と予算が5件です。母数が34件と小さいため、比率ではなく件数で示しています。

動き出せば課題は減るのですか。

この集計からは分かりません。分布としては、実施中と完了の135件のうち、クリティカルな課題が発生し対応中が25件、対応できず凍結中が8件で、合わせて33件、135件に対して24.4%が課題を抱えています。課題の中身は設問に含まれません。

この設問の母数はなぜ799件ではないのですか。

絞り込みが2段あるためです。1段目は企業種別で、ユーザー企業662件とユーザー系情報システム子会社20件の682件が対象、ベンダー系117件は回答対象ではありません。2段目はレガシーの保有で、保有している322件と過去に保有していた62件を足した384件がQ5-16の母数です。

止まっている工程のご相談を

読み解く作業を切り出したあと、どこから埋めるか。範囲と期間の切り方から担当が一緒に検討します。

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出典

  1. *1 参考:IPA「2024年度ソフトウェア動向調査」調査結果データの公開と分析レポートの募集(https://www.ipa.go.jp/digital/software-survey/software-engineering/result-software2024.html)。公開日2025年2月27日・最終更新日2025年4月25日・調査期間2024年12月17日から2025年2月14日・2025年4月7日時点で企業799件と個人74件の計873件の回答・匿名化してオープンデータとして公開し分析レポートを募集しているという方針の一次情報として(2026年9月確認)
  2. *2 参考:IPA「2024年度ソフトウェア動向調査 企業向け 調査結果(選択肢項目文字列)」(https://www.ipa.go.jp/digital/software-survey/software-engineering/h5f8pg00000028n8-att/software2024-c-result-data-str.csv)。Q5-16とQ5-17の回答を集計した元データとして。この記事の件数・比率・4つへの束ね方・実施中に対する割合・差はこのCSVから筆者が集計・計算した値であり、資料に印字された比率や資料が示す表ではない。Q5-17の対象が34件であることもこのCSVで確認した。示された値を用いた図表の作成という編集・加工を筆者が実施(2026年9月確認)
  3. *3 参考:IPA「2024年度ソフトウェア動向調査 企業向け 設問一覧」(https://www.ipa.go.jp/digital/software-survey/software-engineering/h5f8pg00000028n8-att/software2024-c-questions.xlsx)。Q5-16の設問文と10の選択肢・必須の単一選択であること、Q5-17の設問文と6つの選択肢および対象がQ5-16で計画は策定済みだが実行に移せていないを選んだ企業に限られること、回答対象がユーザー企業とユーザー系情報システム子会社の2種別であること、Q5-2のレガシーの定義とQ5-3の一つ思い浮かべるという指示の確認として(2026年9月確認)
  4. *4 参考:IPA「ソフトウェア開発関連調査」(https://www.ipa.go.jp/digital/software-survey/index.html)。この調査が置かれている調査群の構成と、年度ごとに調査が公開されていることの確認として(2026年9月確認)




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